8月6日~7日に開催された東大木曽観測所の特別公開に参加しました。
はれー倶楽部からは6名が参加しました。
初日は、まず、木曽観測所の巨大な105cmシュミット望遠鏡を見学しました。

写真では伝わりにくいのですが、反射鏡の直径が105cmなので、全体の長さは6m程度あると思います。デモンストレーションで、この巨大な望遠鏡の動く様子を見せていただいたのですが、まるで戦艦の主砲のようで、かなりの迫力がありました。
他には、望遠鏡を使って太陽を投影し、黒点を観察するブースや名古屋大学の電波望遠鏡なども見ることができました。


さて、初日の講演会は、『電波の”またたき”で宇宙の風を探る』と題して 徳丸 宗利 氏(名古屋大学 教授)の講演です。
地球の気候に大きな影響を与える太陽の活動。その活動を電波で観測しているのが、名古屋大学の電波望遠鏡です。
最近は太陽の活動がやや弱まっているようで、黒点の数や太陽風などが減少する傾向があります。このまま活動が弱まるのかそれとも、一時的な現象かその行方が注目されます。
過去に太陽活動が弱まり黒点が無くなった時期は、マウンダー極小期と呼ばれる寒冷期と重なります。ただ、黒点の数が減っても太陽の光の強さはほとんど変化がなく、気象と太陽活動の関係にも謎は多くのこされています。
講演の後は、宿で夕食を食べ、夜の観望会へ。残念ながら、雲が多く星は全く見えませんでした。

少し雨の気配があり、開いていたドームも閉じたので、木曽福島のイオンでお酒とつまみを買って宿で残念会となりました。
夜の10時頃になると、雲に切れ間が見えたので、近くの小学校の校庭に行き、しばらく雲間から見える星空を眺めていました。残念ながら、天の川が見えることはありませんでしたが、人によっては、流星を2つ見ることができました。

夜中にも起きてみましたが、状況はあまり変わりませんでした。
翌日は、午後の講演会までに時間があったので、宿の近くの酒屋や武家屋敷などを見ました。


温泉に入り昼食後に再び木曽観測所へ
2日目の講演は『トモエゴゼンが木曽の空に観る宇宙』
と題して酒向 重行 氏(東京大学 助教)の講演です。

シュミット望遠鏡に超広視野(9°)、高速(1秒以下)のカメラを組み合わせたTomo-e Gozenを用いることで、様々な観測が可能になります。
9°の視野はオリオン座の下半分とほぼ同じ範囲を一度に見ることができます。つまり、この範囲で起こる1秒以下の現象を監視することが可能になります。
次のようなものが観測対象になるそうです。
・星の変光(スーパーフレア、惑星の恒星面通過)
・微光流星
・超新星爆発の初期現象(ショックブレイクアウト)
・太陽系外縁天体の掩蔽
・中性子星合体
など
これらの観測により、宇宙に対する知識が一層深まることが期待されます。
酒向先生には、はれー倶楽部30周年記念特別講演会として、11月20日(日)にTomo-e Gozenについてご講演していただく予定です。
講演会の後に木曽観測所の方と記念撮影をしました。

木曽観測所を後にし、帰路に着きました。帰り道に有志で、春例会で紹介のあった「星神社」の七夕祭りに立ち寄りました。

星空をほとんど見ることができなかったのは残念でしたが、盛りだくさんの内容で充実した2日間でした。
