20名の方にご参加いただき、ありがとうございました。 (U都宮さん、タイムオーバーで写真間に合わずすみません)

概要を報告します。内容が多かったので、少し長文になってしまいました。
1 プラネタリウム
2月18日は10時からの第一回投影を視聴。
朝9時に科学館入り口に着くと、一頃よりは減ったとはいえ、開館前から列ができていました。
さて、一般観望会のテーマは「重力波をつかまえた」でした。
重力波の話に入る前に、冬のにぎやかな星座について解説があり、冬の大三角および冬のダイヤモンドの見つけ方について説明していただきました。
アインシュタインが約100年前にその存在を予言した重力波は、時空のゆがみがさざ波のように伝わるもので、アメリカの重力波観測装置LIGOにより、2015年9月にはじめて観測されました。これは2つのブラックホールの合体によるもので、その後も3回同様の事例が観測されました。この時点では、重力波観測装置は2台のLIGOのみのため、発生源の位置を絞り込むことができませんでした。
その後、イタリアのVIRGOが稼動し、3台の重力波観測装置により発生源の位置をある程度絞り込むことができるようになりました。そして2017年8月に中性子星の合体によると考えられる重力波を捉え、望遠鏡等による追加観測で中性子星の合体であることが確認できたそうです。光や電波などの電磁波による観測に、重力波という新しい観測手段が加わることで、新しい天文学の可能性が広がることと思います。(参考記事)
2 新年会
プラネタリウムの後は、移動して新年会です。
新年会の冒頭に、2016年2月20日に亡くなられた、はれー倶楽部創設者の広瀬さんを偲んで(三回忌)献杯しました。

はれーブログ「冬例会」もご一読下さい。
また、木曽観測所からいただいたカレンダーがあったので、希望者でジャンケンをして2名の方が持ち帰りました。


新年会では平成30年度の行事計画の説明とアンケートを実施しました。また、河合さんから池ヶ平天体観測会の案内がありました。
昼食のメニューは、刺身の盛り合わせとおにぎりで、「へしこ」(塩鯖の糠漬け)という少し珍しい具のおにぎりが人気でした。
3 天体写真講習会
その後、講演会会場に移動し、天文写真家の谷川正一先生による天体写真の撮り方の講習会を行いました。

天文写真と言っても、星景、星野、星雲、彗星、流星、皆既日食、金環日食、オーロラ、惑星、月など多くの対象があります。
中でも、月は、月にはじまり月に終わると言われるぐらい奥深いものだそうです。
星景やオーロラなどのきれいな写真を投影しながらの講習会なので、写真を専門にしていない人にも楽しめたのではないかと思います。
長文になりましたが、写真の撮り方に興味のある方は続きをどうぞ。

最近のコンパクトデジカメは高感度になってきており、M42(オリオン座大星雲)なら感度を高くすることで、1秒の手持ちでも撮れるそうです。三脚があれば、天の川も撮影できます。光跡撮影(タイムラプス)機能のあるものなら、星の日周運動を撮ることもできます。
本格的に撮るならデジタル一眼ですが、重い機材を持っていくのが困難な場合は、三脚を1.2kg程度の軽いものにして、締め付けをしっかりして固定するそうです。雲台は3ウェイ雲台が水平を取りやすく、星景写真に向くそうです。
シャッターを押す時のブレを防ぐには、リモートスイッチが必需品です。純正品は高価です。中国製は壊れやすかったのですが、最近は改善してきました。
フードは横からの光を避けたり、夜露を防ぐ効果がありますが、本格的に結露を防ぐにはレンズヒーターが必要です。
ピントは∞が合っているとは限らないので、マークは信用せずライブビューなどで判断する。また、時間帯などを変えて、何枚も撮影し、良い物を選ぶことも大切。RAWで撮っておくとあとで補正できます。
朝、夕は薄明が1時間半ぐらいある。空が明るくならない範囲が適正な露出で、町明かりがあるなら15~30秒F4 ISO400程度とのこと。田舎の暗い空なら4分でも良い。ヒストグラム表示ができるなら、明るい側に山がなくほぼゼロであることで、空の暗さを確認できます。
ノイズ低減機能は標準または弱めで使う。(強くすると星が消える)長時間露出時のノイズ低減は「しない」を使った方が撮影に無駄な時間が生じない。(最近5年以内の機種はほぼ不要)
ホワイトバランスはオートで良い。使う場合は色温度3700Kぐらいが良いそうです。
星景写真を撮るには、適度な月明かりがあった方が良く、月齢6ぐらいが最適。天の川と風景を同時に写すことができる。これより明るくなると天の川が写らなくなるそうです。
写真が趣味の方からの質問も多く、活発な意見交換が行われました。
結果的に2時間というやや長めの講習会になりましたが、谷川先生、ありがとうございました。

