福井教室(報告 11/24 第130回)

11月24日の福井教室に参加してきたので、簡単に報告します。

名古屋大学「星の会」は4m電波望遠鏡の南半球移設に伴い1994年に設立された会で、天文学の最先端を学び楽しむことを趣旨としています。詳しくはこちら

福井教室は「星の会」会員外でも無料で自由に参加できます。福井教室では、福井先生や大学院生が研究室の研究や、その時々のトピックをテーマに約2時間の講演を行います。

時には、簡単な物理の数値計算(四則演算の範囲ですが、指数計算を伴う)も交えた内容になります。

今回は、まず大学の研究費の話から入りました。大学の理学部のでは、研究費が無いと何もできないので、良い研究テーマを提案して研究費を確保することが重要です。(研究費の使い道の話もありましたが省略します。)

一例として、電波望遠鏡なんてんⅡの模型が名古屋大学博物館に展示されているのですが、これももとを辿れば研究費から支出されているそうです。

ただ、研究予算が年々厳しくなっており、すぐに成果が出そうなものが優先され、成果が見通しにくい基礎研究に研究費がつきにくくなっているとのこと。現在のノーベル賞は過去の基礎研究の成果であることが多く、論文数などを見ても日本の基礎研究力の低下は明白になってきているとのこと。

さて、今回の天文テーマは、はやぶさⅡが向かう天体のリュウグウについてでした。イトカワやリュウグウなどの、小型の小惑星は地球や月と違い、球形とは大きく異なる形をしています。その理由は重力にあるとのこと。

では具体的に地球や月と比べてどのくらい引力が違うのか。それを万有引力の式と、地球や小惑星の密度と大きさから計算することがテーマでした。リュウグウの半径は800m、地球の半径は6000kmで、密度はおおよその値を使い、これを公式に当てはめて計算するという内容でした。(結果は忘れました。有効数字1桁で、10の指数を用いて概算します。)

質問の時間に、重力が強い中性子星は丸いといわれているが、写真が無いのになぜわかるのかという質問があり、福井先生からは、中性子星に接近して写真を撮ることは(重力から考えて)不可能なので、それを計算して示そうという話になりました。

そこで、唐突にお手伝いの大学院生に計算※が振られて、福井先生も様々な前提条件とヒントを出したのですが、予定の時間となってしまい、結論は次回に持ち越されることとなりました。

こんな感じで、アドリブや雑談を交えて天文学の雰囲気を味わうことができます。私以外にも、はれー倶楽部会員の方もお見かけしました。興味のある方は一度参加されてはいかがでしょうか。

※ 中性子星の質量は太陽質量程度で、半径が約10km程度の星です。密度は1cm3で10の15乗グラムになります。これにより10m離れた2点に働く潮汐力の大きさを、近似式を使って中心からの距離の関数として示すことになっています。

Ishi

 

 

 

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