(行事報告)冬例会(3/10)

3月10日の冬例会について報告します。(なお、写真は全てクリックすると拡大します。)
新年会には25名、講演会には31名、プラネタリウムには35名の方にご参加いただきました。

1 新年会

太閤本店で、久保田先生も参加して新年会を行いました。
冒頭で、恒例の木曽観測所ポスターのプレゼントと、ゲストの久保田先生からのキーホルダーのプレゼントがありました。(プレゼントは数量限定なので、争奪のじゃんけん大会です。)

ポスター
キーホルダー

 

 

 

 

 

続いて、久保田先生からご挨拶をいただきました。そして、2月17日が命日である故広瀬智彦さんとはやぶさ初号機に献杯して、懇親会が始まりました。

広瀬さんに献杯
久保田先生

久保田先生を囲んだテーブルでは、先生を中心に大いにお話が盛り上がっていたようです。先生のお話には、別のテーブルの方も聞き耳を立てていました。
当日は名古屋女子マラソンとも重なっており、伏見近辺もコースになっていたため、私(Ishi)のテーブルでは、マラソンの話題でも盛り上がっていました。

昼食の内容

話は尽きませんでしたが、お開きとなり、科学館へ移動しました。

2 特別講演会

冬例会の目玉である、JAXA久保田先生による特別講演会を名古屋市科学館の学習室で行いました。「はやぶさ」から「はやぶさ2」に至る開発の概要と今後の計画について、ご講演いただきました。科学館の学芸員の方も聴講されていました。

講演の様子

はやぶさとはやぶさ2の簡単な見分け方はアンテナの数で、はやぶさ2はアンテナが2つついている。

小惑星サンプルリターンが最初に提案されたのは、1985年、関係者からはチャレンジング過ぎると批判され、計画が承認されたのは1995年。しかし、小惑星サンプルリターンは、打ち上げ能力が小さい日本のロケットで、世界初の成果が得られるミッションであった。

はやぶさ計画では、小惑星への着陸とサンプルリターンの2つが人類初となる見込みであったが、NASAが小惑星探査機NEARを計画外で着陸させたため、小惑星着陸は人類初とはならなかった。しかし、サンプルリターンで人類初の成果が得られた。

サンプルリターンが可能になったのは、次の5項目に成功したため。
①行きやすい小惑星(リュウグウ)の発見
②10倍燃費の良いイオンエンジンの開発
③自動で小惑星へ接近・着陸する技術の開発
④サンプル採取技術の開発
⑤帰還用のカプセルの開発

イオンエンジンは、推力10mN(ミリニュートン)=1円玉に働く重力(1g重)と非力だが、長期間作動し続けることで、速度8km/sの探査機を12km/sまで加速できる。

はやぶさの開発は、「この指とまり」方式で、ミッションをやりたい熱意のあるメンバが自由に参加でき、組織(宇宙研、大学、メーカ)の垣根を無くした体制に特徴があった。
開発のNGワードは、前例がない、そんなのは無理だ、これこれの問題がある、これはどうするのetc。批判するのは簡単だ。

はやぶさは様々なトラブルに見舞われたが、事前に最大限の工夫をしておいたことが功を奏し、無事に帰還できた。例えば、太陽と地球が同じ方向に見える位置を飛行することにより、アンテナが地球の方向を向いた時は、必ず太陽電池で電源が得られるようになる。これにより、通信途絶から回復できた。

はやぶさの成功は映画にもなり、3本の映画が作られた。20世紀フォックス版の映画には、久保田先生も少し映っている。

はやぶさ2は、はやぶさを発展させ、有機物を含むC型小惑星リュウグウ)からのサンプルリターンを目指している。

はやぶさでは失敗した小惑星探査ローバーによる小惑星表面の探査(写真、温度計測)にも成功した。(2018年9月)
そして2019年2月22日にタッチダウンにも成功した。(JAXAの動画)さらに、2kgの弾丸で表面に穴を開け、地中の物質もサンプリングする。

JAXAでははやぶさ2の後に、国際協力も含めて、月着陸探査、火星衛星サンプルリターン、月近傍ミッション、有人月面探査などを計画している。

質疑も活発に行われ、プラネタリウムの入場時刻も迫ってきたので、記念写真は撮らずにプラネタリウムに移動しました。

3 プラネタリウム

プラネタリウムも「太陽系の小天体」ということで、タイムリーなテーマでした。

最初に3月の夜空の解説と星座や星、火星の見つけ方について解説がありました。

次に、小天体への探査の現状とその成果の紹介です。

小惑星は大部分が火星と木星の間にあり、木星軌道上のラグランジュ点にも一部の小惑星があります。

イトカワは、比較的地球に近い軌道の小惑星であり、探査機はやぶさが世界初の小惑星サンプルリターンに成功しました。また、先日、はやぶさ2が、C型小惑星であるリュウグウへのタッチダウンに成功しました。

彗星は小惑星とは異なる小天体で、楕円軌道を描くものが多くあります。チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に初めて着陸したのは、欧州宇宙機関(ESA)の探査機ロゼッタでした。

そして、海王星の外側にある小天体は太陽系外縁天体と呼ばれています。探査機により撮影された地球から最も遠い天体は、ウルティマ・トゥーレで、雪だるまのような不思議な形をしています。撮影したのはアメリカの探査機ニューホライズンズです。

最後は明け方の空になり、木星、土星、金星が明るく見えました。見ることはできませんが、リュウグウと「はやぶさ2」は金星の近くにいます。

記念撮影

最後に記念撮影(希望者のみ)を行い解散しました。
参加された皆様、お疲れ様でした。

記念撮影

 

 

 

 

 

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