(行事報告)宿泊観望会(3/20-21)

3月20日(金・祝)~3月21日(土)にかけて行われた宿泊観望会(メシエマラソン)について報告します。(画像をクリックすると拡大します。)

20日(金)の15時に日進駅に集合して2時間ほどで亀甲苑に到着しました。参加者はコロナウィルスの影響もあってか、男女計5名でした。

食事は恒例の高原コーチンの焼き鳥とひきずりです。今回は比較的早い時間から観望を始めるため、アルコールなしの食事となりました。

まずは食事の最中の6時25分に全員で外に出て、6分以上にわたるISS通過を観望しました。

食事が終わると防寒着を着込んで、観測所へ。好天にも恵まれ、kawaiさんの望遠鏡でメシエ天体を中心に星空を楽しみました。

メシエ天体の一覧表

一般的なメシエマラソンのタイムテーブルと詳しい星図はこちらです。
しかし、星空を楽しむのがはれー倶楽部の主旨です。低倍率大口径の反射式望遠鏡+CCDカメラでメシエ天体を楽しみつつ、高倍率の屈折式望遠鏡で二重星を見るなど、kawaiさんのガイドで星空散歩を楽しみました。

M101_補正前
M101_調整前
M51_調整前

実際には、比較的短時間の露出の画像をノートパソコンの画面で見るので、左のような画像になります。調整した画像とは違いますが、天体の形ははっきりとわかる画像です。

全てのメシエ天体を見るのではなく、見どころの天体を順に見ていきます。時間に追われるメシエマラソンというよりは、メシエ散歩といった雰囲気です。
(ここから先はkawaiさんが長時間露出で撮影し調整した美しい画像を掲載しており、当日のパソコン画面とは少し異なります。)

さんかく座銀河_M33

最初は、アンドロメダ座のアンドロメダ銀河M31とその周辺のメシエ天体、さんかく座M33など。

次に、オリオン座大星雲M42、M43、おうし座のかに星雲M1、ふたご座のM35、おうし座のプレアデス星団M45など。

M35(散開星団)

プレアデス星団M45やプレセペ星団M44などの散開星団は双眼鏡で見ると美しく見えます。

 

 

続いて、しし座のM65,66 、 かに座のプレセぺ星団M44、りょうけん座の子持ち銀河M51、おとめ座 のソンブレロ銀河M104、おおぐま座の葉巻銀河M82、M81、回転花火銀河M101など。

回転花火銀河_M101
子持ち銀河_M51
アトラス彗星
M81(渦巻銀河),M82

天文学者のメシエは彗星を探索するために、彗星(例えば上の写真のアトラス彗星)と紛らわしい天体の一覧を作りました。これがメシエカタログのはじまりとされています。

午後9時頃の空(クリックで全天画像表示)

防寒着は着ていったのですが、風が強く寒さを感じます。(稲武の気温は1℃、翌日最低気温-0.7℃)さらに普通の靴では靴底から冷えてきます。

ヘラクレス座のM13(球状星団)

午後10時頃に一旦仮眠、ケンタウルス座のオメガ星団(最大級の球状星団)を肉眼で見るために午前1時に起床。しかし、低高度で薄雲があり、肉眼では見えませんでした。

 

三裂星雲_M20

もう一度仮眠、4時頃から、夏の星座のメシエ天体を観望。こと座の惑星状星雲M57、こぎつね座の亜鈴状星雲M27、いて座の三裂星雲M20など。

 

夜明け前の東天

最後は、そのまま東が開けた広場に移動して、3惑星(火星、木星、土星)と天の川を観望。
さらに、薄明まで粘って水星が昇るのを待ちました。しかし、低空に薄い雲がかかっていて、残念ながら見ることはできませんでした。

午前4時半頃の空(クリックで全天画像表示)
大杉公園で記念撮影

また仮眠して起き、ご飯と目玉焼き・みそ汁・漬物に加え、タジン鍋の蒸し野菜とソーセージの、充実した朝食をいただきました。

最後に亀甲苑の近くの大杉公園で記念写真を撮影して、帰路に着きました。

風は強かったものの、最初から最後までほとんど雲の無い好天に恵まれ、kawaiさんのおかげで、ゆったりとメシエ散歩を楽しむことができました。改めてお礼申し上げます。

なお、kawaiさんは、亀甲苑で毎月観望会を開いています。詳しくはこちら。

 

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3月のまとめ(#53)

1 公式行事ほか(はれー倶楽部+天文クラブ)

(1)宿泊観望会(要申込)
令和2年3月20日(祝)(予備日3月21日(土))17:00集合
亀甲苑。(池ヶ平天体観測会2020)
詳細は2月18日のメールをご覧下さい。(申込〆切3/15)

(2)天文クラブ例会
3 / 26(木)・ 27(金) ホーキングの宇宙を語る
臨時休館の延長に伴い延期となりました。
(重要)天文クラブ 3月の例会について(クリック)
”車椅子のニュートン”と呼ばれたホーキングはブラックホール研究に多大な功績を残しました。相対性理論と量子論を駆使し、特異点定理やホーキング放射など画期的な理論を打ち出したのです。彼が思い描いた宇宙を見てみましょう。(天文クラブ機関紙より)

(3)行事報告 冬例会
日時:令和2年2月16日(日)12時00分から
新年会に28名、特別講演会とプラネタリウムに33名の方にご参加いただきました。詳しくはこちら

2 天文情報

冬の星座もそろそろ見納めの時期になりました。宵の空では金星が明るく光っています(25日に東方最大離角)。夜明け前の空では火星(1等)、木星(-2等)、土星(0.5等)が並びます。さらに3月18日~19日には月が近づきます(詳しくはこちら)。詳しい情報は「3月のほしぞら情報(国立天文台)」「今月の星空(アストロアーツ)」で

3 観望会・講演会など(名古屋近郊で他団体主催のもの)

(1)池ヶ平天文観測会
3月は20日(予備日21日)が宿泊観望会です。
3月28日(土)に観望会の予定があります。
詳しくは池ヶ平天文観測会(2020年)で河合さんにご確認下さい。

(2)講演会など
コロナウィルス流行の折、中止の可能性もあります講演会等の実施の最新情報については、リンク先をご確認下さい

名古屋大学で天体物理学関連の講演会は中止になりました

(1)南天に広がれ宇宙ロマン26(中止_詳しくはこちら
月日:令和2年3月14日(土)

(2)第138回 福井教室(中止_詳しくはこちら
月日:令和2年3月28日(土)

4 新着記事、その他

2月のまとめ以降の新着記事は行事報告池ヶ平天文観測会(2020年)の他1件です。(新着記事は、パソコンでは右側、スマホでは下の方に表示されます)

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次回行事、前回行事へのリンクははれー倶楽部トップページから。
その他の月間予定はカレンダーで。
はれー倶楽部のブログが復活しました。(10/7)
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編集後記あるいは雑感

1月に来年の天文クラブは、3コースに分かれるという情報がありました。2000円、6000円、10000円との説明でしたが、その後の情報を私は持ち合わせていません。例年だと3月の例会時に更新ができるのですが。

さて、先月の後記で個人的事情から中国コロナウィルスに触れましたが、残念ながら日本も大変なことになってしまいました。講演会や天文クラブ例会など、人が集まるイベントは中止の可能性があるかもしれません。愛知県の感染者も増加しています。日本でこれ以上感染が拡大しないことを祈っています。

初期症状が風邪と区別がつかない点が厄介ですが、感染防止の基本対策はインフルエンザとほぼ同じのようです。皆様も風邪にはお気をつけ下さい。

新型コロナウイルス感染症について
厚生労働省の関連ページへのリンク

(疫学、検査等について)
新型コロナウイルス(2019-nCoV)関連情報について
国立感染症研究所の関連ページへのリンク

Ishi

 

衛星インターネットが、宇宙観測にとって“光害”に

以前から言われていたことなので、既にご存じの方もみえると思いますが、1万機以上の人口衛星を使う衛星インターネット計画が動き出し、大きな”光害”になりそうです。

参考記事

イーロン・マスクの衛星インターネット計画が、天文台の宇宙観測にとって“光害”になる?(WIRED記事へ)

巨大通信衛星網による天文観測への影響
(天文月報 2020 年 3 月記事へ)