(行事報告)令和4年度第1回例会(7/17)

2022年7月17日(日)14:30~
はれー倶楽部令和4年度第1回例会の報告です。
参加者は28名でした。

1 プラネタリウム「金・銀・プラチナどう出来た?」

まずは、夏の星座から、定番のこと座のベガ、わし座のアルタイル、白鳥座のデネブが作る夏の大三角、さそり座のアンタレスとへび使い座の神話(へび使いは名医だった)などの紹介のあと、本日のテーマです。

恒星の中で起きる核融合反応では、様々な元素が合成されますが、この核融合反応では、鉄より重い(原子番号の大きい)元素は合成されません。金・銀・プラチナは鉄より重いため通常の核融合反応ではできず、特別なプロセスが必要になります。そのプロセスとして考えられる主なものはs(slow)プロセスとr(rapid)プロセスの2つです。

sプロセスは、恒星の中で原子核が中性子を吸収してゆっくりと重くなるプロセスで、rプロセスは、中性子星が合体する際等に起きるプロセスです。この2つではできる元素が微妙に違います。金やプラチナなどはrプロセスで多くできるそうです。

2017年8月17日に2つの重力波検出器により中性子星の合体が観測され、そのおおよその方向もわかったため、多数の観測装置がその方向に向けられました。その結果、中性子星合体がはじめてマルチメッセンジャー天文学の対象となりました。今、私たちが手にしている金・銀・プラチナもこのように中性子星の合体によるものが多く含まれると考えられます。

最後に明け方となり、金星、火星、木星、土星を見て、夜が明けました。

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参考情報をまとめておきます。

日本天文学会 天文月報オンラインから、中性子星合体と重元素の起源

「高エネルギー現象で探る宇宙の多様性I」東大宇宙線研 2021.Oct より
宇宙における元素の起源と進化: rプロセスを中心に
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2.ミニ講座(火星探査とインジェニュイティー)

プラネタリウムの後、5階に場所を移動して、持田先生によるミニ講座です。テーマは「火星探査とインジェニュイティー」ということで、NASAの火星探査の概要と、初の火星ヘリ(ドローン)インジェニュイティーについて解説していただきました。

オポチュニティーによる探査で、地球と同じ球状鉄コンクリーションが発見されたことや、キュリオシティ―により角が削られた丸い石が発見されたことで、火星において過去に水が存在したことは確実となりました。

火星には40億年前に豊富な水があり、海もあったとされています。そこで、NASAのMars2020プロジェクトでは、ジェゼロクレータという過去の湖のほとりに探査機パーサヴィアランスを送り、砂や石のサンプルを採取するというミッションを行っています。

また、同プロジェクトでは、インジェニュイティ(意味:創意工夫)という小型(1.8kg)のヘリを、地球外天体で初めて飛行させる実験(2021.4.19)も行っています。火星の大気密度は地球の約1/100であり、1.2mの羽根を2400回転という高速で回転させることで飛行能力を得ています。太陽電池で充電し、動力を得るので太陽光が弱まると、飛行間隔を空けることになります。

高さ5~10mで飛行し、水平方向に移動できます。これまでに29回飛行し、1回の飛行で最大704m移動したこともあります。飛行速度は5.5m/秒程度、飛行時間も160秒まで伸びています。

探査機パーサヴィアランスで採取したサンプルは、次期火星探査で回収され、地球に持ち帰る予定だそうです。

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参考情報をまとめておきます。

NASAの火星探査ページ (動画あり。英文ですが、google Chromeの自動翻訳を使うとある程度意味がわかります。)

Wikipedia から ジェゼロクレーターマーズ2020パーサヴィアランスインジェニュイティ

soraeより 海があった頃の火星は、温暖・半乾燥な気候だった
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最後に有志で記念撮影を行いました。

ミニ講座の後、持田先生と一緒に記念撮影

ミニ講座をしていただいた持田先生、一連の準備・調整をしていただいたKoMさんに感謝です。

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