halley のすべての投稿

名古屋はれー倶楽部ホームページ管理人です。

WEB会報8月号(2019.8.14公開#46)

ホームページの更新トラブルのため、1週間遅れとなりました。
メール会報と重複する内容、既に終わった内容もありますが、ご容赦願います。

1 公式行事ほか(はれー倶楽部+天文クラブ)

(1)土星観望会(8/9)報告
メールでお知らせしたとおり、8月9日(金)に天文クラブの土星観望会が科学館で行われました。薄曇りで少し危ぶまれましたが、薄い雲を通して土星の環をはっきりと見ることができました。
他にも月と木星を観望することができました。

2 天文情報

梅雨も明け、猛暑になりましたが、ようやく星空が見えるようになりました。木星と土星は観望の好機です。また、8月13日はペルセウス座流星群の極大日(但し日本時間の午後4時)ですが、月明りの影響がありそうです(会報公開時点(8/14)は極大日を過ぎてますね。)詳しい情報は「8月のほしぞら情報(国立天文台)」「今月の星空(アストロアーツ)」で

3 観望会・講演会など

(1)池ヶ平天文観測会
8月24・31日(土)
日時など詳しくは池ヶ平天文観測会(2019年)で河合さんにご確認下さい。

(2)第134回福井教室(補講)
日時: 2019年8月31日(土) 14:00~
場所: 名古屋大学 理学部B館5F B5講義室
講師: 福井 康雄(名古屋大学 特任教授)

4 新着記事、その他

7月以降の新着記事は会員投稿1件でした。詳しくは最新情報(パソコンでは右側、スマホでは下の方に表示されます)を参照下さい。
なお、ホームページ復旧の際に7月以降の新しい投稿が欠損した可能性がありますが、ご容赦願います。

———————————————————————————
次回行事、前回行事へのリンクははれー倶楽部トップページから。
月間予定はカレンダーで。
———————————————————————————

編集後記あるいは雑感

ホームページの不具合でご迷惑をお掛けしました。改めてお詫び申し上げます。

個人的に仕事が忙しい時期だったのですが、忙しい時に限って、操作を焦って問題を起こし、その上、バックアップがおろそかになっているという、大変まずい状態に陥ってしまいました。

おまけにバックアップファイルが正常に復旧(解凍)できないという問題まで起きてしまい、一時はどうなることかと思いましたが、3連休を使って落ち着いて対処したら何とか復旧にこぎつけることができました。今後はこのような事態にならないよう注意して運用したいと思います。              ishi

—————————————–以下少し専門的な状況説明です。興味のない方は無視してください。—————————————

続きを読む WEB会報8月号(2019.8.14公開#46)

WEB会報7月号(2019.7.2公開#45)

(1)天文クラブ例会
7/25(木)・26(金)惑星の生まれる現場
これまで 4000 個近くの系外惑星が見つかり、系外惑星はもはや当たり前の存在に。また、惑星が生まれつつある現場も、ALMA 望遠鏡の観測によって、目の当たりにするようになってきました。惑星誕生の研究最前線を追います。
(天文クラブ機関紙No.205より)

(報告)春の定例会(はれー倶楽部)
6月16日の定例会には、プラネタリウムに35名、講演会に34名、懇親会に27名の方にご参加いただきました。詳しい報告はこちら

2 天文情報

木星が見ごろになり、土星も少しずつ早く昇るようになってきます(7月10日に衝)。残念ながら、7月17日の部分月食は名古屋では見られません。詳しい情報は「7月のほしぞら情報(国立天文台)」「今月の星空(アストロアーツ)」で

3 観望会・講演会など

(1)池ヶ平天文観測会
7月6日(土)、30日(火)(みずがめ、やぎ座流星群31日3時)、8月3(土)
日時など詳しくは池ヶ平天文観測会(2019年)で河合さんにご確認下さい。

(2)第134回福井教室
日時: 2019年7月27日(土) 14:00~
場所: 名古屋大学 理学部B館5F B5講義室
講師: 福井 康雄(名古屋大学 特任教授)

4 新着記事、その他

6月以降の新着記事は公式行事(行事報告)1件でした。詳しくは最新情報(パソコンでは右側、スマホでは下の方に表示されます)を参照下さい。

———————————————————————————
次回行事、前回行事へのリンクははれー倶楽部トップページから。
月間予定はカレンダーで。
———————————————————————————

編集後記あるいは雑感

6月25日(火)は梅雨の晴れ間となり、珍しく夕日を見ることができました。ちょうど水星が見ごろだったことを思い出し、水星観望を試みました。

まずは日没の太陽の位置を確認し、黄道面の位置に見当をつけます。日没後に続けて西の空を見ていたのですが、空が明るく、星を見つけることはできませんでした。

インターネットで水星の位置を再確認し、もう一度外に出てみました。空が暗くなってきた8時頃に、双眼鏡を使って、西の空にオレンジ色の星と、それより明るい白色の星を見つけました。位置関係と明るさから、火星と水星に間違いないと思いました。南寄りで思ったより高い位置でした。

西の空にはところどころ薄雲がかかっており、しばらくすると、白色の星は見えなくなってしまいましたが、何とか水星を見ることができました。水星を見たのはこれで二度目、前回は、近くに金星がありこれを手掛かりに見つけました。

意識して見ないと見逃してしまうような星ですが、運よく見れて何か良いことがあったような気分になりました。

Ishi

 

(行事報告)春の例会(6/16)

6月16日(日)の春例会についてご報告します。

35名の方にご参加いただき、ありがとうございました。

持田先生と一緒にミニ講座の記念写真

ミニ講座の後で、講師の持田先生を囲んで写真を撮りました。

1 プラネタリウム

プラネタリムは「星座のなりたち」ー国際天文学連合100周年ーと題して、春の星座解説に続き、星座の歴史と現在の星座について解説していただきました。

北斗七星のひしゃくの柄のところを伸ばしていくと、うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座のスピカと続く春の大曲線となります。またアルクトゥルスとスピカ、しし座のデネボラを結ぶと春の大三角になります。

星座にも歴史があり、メソポタミアの羊飼いたちに由来すると言われているそうです。これが古代ギリシャに伝わり、神話と結びつき、プトレマイオスが現在につながる48星座を決めたそうです。その後も、王様や偉い人を称えるために、名前がついた星座が作られたり、いろいろと変遷があったそうです。

1919年、世界中の天文学者が集まって「国際天文学連合(IAU)」が発足し、その最初の総会で、南半球を含めて現在の88星座が決められたそうです。

宇宙の中での星の位置は、単なる緯度と経度でも表すことができますが、星座の名前と組み合わせた方が親しみやすく、具体的な場所もイメージしやすくなりますよね。

2 ミニ講座

プラネタリウムに続き、持田先生によるミニ講座です。内容は今年の春の最大の話題「ブラックホールの撮影に成功」です。

撮影に成功したのは、M87星雲の中心にある巨大ブラックホールです。M87星雲はおとめ座銀河団の中にある銀河で、地球からの距離は5500万光年です。中心から5000光年にわたって噴き出しているジェットは高速の98%に達し、巨大なブラックホールの存在が示唆されていました。今回の撮影結果から、その質量は、太陽質量の65億倍と推定されるとのことです。

持田先生によるミニ講座

巨大ブラックホールと言っても、地球から見た大きさは約40μ秒角で、見かけの大きさは月に置いたテニスボールぐらい。これを見るためには、チリのアルマ望遠鏡を中心として8台の電波望遠鏡を組み合わせ、巨大な一つの望遠鏡として観測する技術が必要です。視力に換算すると300万、時刻合わせに使用する原子時計は1億年で1秒以内の誤差という超高精度なものだそうです。

ブラックホールの半径は、質量がわかっていれば、脱出速度が光速になる半径で計算できます。ちなみに地球の質量だとその半径はたった1.8cmだそうです。

ブラックホールは物理的にはきわめて単純で、質量、回転(スピン)、電荷だけで表現される天体です。最初に発見されたブラックホールははくちょう座X-1で、太陽質量の30倍の星が5.6日で振り回されていることと、1秒より短い周期で変動するX線が観測され、中心の天体がきわめて小さいことなどからブラックホールと推定されました。

恒星質量ブラックホールのでき方

このようなブラックホールは恒星質量ブラックホールと呼ばれ、太陽の30倍以上の質量の恒星が、超新星爆発を起こした際に中心に太陽質量の5~10倍のブラックホールが形成されるとされています。

これに対し、銀河中心ブラックホールは、太陽質量の数百万倍~数十憶倍と全く違う大きさです。その形成の過程も不明ですが、最近太陽質量の100倍~10万倍の中間質量ブラックホールが発見されており、もしかすると形成の過程を解明できる可能性があるかもしれません。このあたりの話については、天文クラブ機関紙No.206をお読みください。

3 懇親会

ミニ講座の後は、太閤本店伏見店にて懇親会を楽しみました。乾杯のあとは、それぞれのテーブルごとに、いろいろな話題で盛り上がっていたようです。

懇親会の様子

昼間とは違い、夜のメニューはコースとなっていたので、料理の写真はありませんが、刺身、天ぷら、食事と揃っており、はれー倶楽部の年代の人にとっては、ちょうど良い量ではないかと思いました。話は尽きないようでしたが、食事も終わったので、懇親会は7時半ごろにお開きとなりました。

次回の秋例会も多数の参加をお待ちしております。

WEB会報6月号(2019.6.4公開#44)

(1)春の定例会(はれー倶楽部)
申込は締切ました
日時:令和元年 6 月 16 日(日)午後 14 時 30 分までに集合(受付に時間を要し ますので厳守下さい。天文クラブ員は会員証等割引で入れるものをお持 ち下さい)
場所:名古屋市科学館
プラネテーマ「星座のなりたち」 国際天文学連合 100 周年
プラネ鑑賞後ミニ講演会 終了後懇親会を予定

2 天文情報

星空を見るには天気が気になる6月になりました。国立天文台では雨の日に楽しめる4次元デジタル宇宙ビューワーMitaka(ミタカ)を紹介していました。天気が良ければ、中旬は夕方の西の空に火星と水星を見るチャンスです(今は水星の方が明るいです)。木星も少しずつ見ごろになってきました。詳しい情報は「6月のほしぞら情報(国立天文台)」「今月の星空(アストロアーツ)」で

3 観望会・講演会など

(1)池ヶ平天文観測会
6月8・29日(土)、7月6日(土)です。
日時など詳しくは池ヶ平天文観測会(2019年)で河合さんにご確認下さい。

(2)名古屋大学星の会 総会・講演会
日時: 2019年6月29日(土) 13:00開場/13:30開会 (17:00頃 閉会予定)
場所: 名古屋大学 理学南館1階 坂田・平田記念ホール
講師: 福井 康雄(名古屋大学 特任教授)ほか

4 新着記事、その他

5時月以降の新着記事はイベント2件、News1件、公式行事(行事報告)1件でした。また、池ヶ平天文観測会(2019年)が公開されました。詳しくは最新情報(パソコンでは右側、スマホでは下の方に表示されます)を参照下さい。

———————————————————————————
次回行事、前回行事へのリンクははれー倶楽部トップページから。
月間予定はカレンダーで。
———————————————————————————

編集後記(又は雑感)

5月は個人的に仕事が忙しかったので、5月の話では無いのですが、しばらく前に本屋に行った時のことです。売り場の大幅な入れ替えがあり、天文雑誌(天文ガイドなど)が以前の場所に見当たりません。

ホビーやカメラなどの雑誌のコーナーを探したのですが、自作プラネタリウムの本はあるものの、天文雑誌を見つけることはできませんでした。諦めかけた時、キャンプなどのアウトドアのコーナーに天文雑誌を見つけることができました。

考えてみれば、星はアウトドアで見るものですね。星を見るために山に登る人もいますし。探すのに苦労した割に、妙に納得してしまいました。

Ishi

(行事報告)蛍と星見の会

5月18日と25日の「蛍と星見の会」について報告します。

——————————————————————5月18日

1回目の5月18日は、はれー倶楽部単独の開催でした。

会員の他、KoMさんの知り合いの方にもお越しいただきましたが、残念ながら少し早すぎたのか蛍は見えず、おまけにあいにくの曇天で星も見ることができませんでした。自然を相手にしているので、こういうこともありますが、私(ishi)が参加した中で、蛍がみられなかったのは初めてで、少し残念でした。

——————————————————————5月25日

この日は、浅田先生の天文教室です。風の子幼稚園のお泊り保育の日ということで、10名以上の子供たちと一部保護者の方にも参加いただきました。

浅田先生は、子供たちを相手に笑いを取りながら、星や星座のやさしい解説をして下さいました。

子供たちに星空の解説をする浅田先生

春の大三角、北斗七星、こと座のベガなど肉眼で見える星の解説をした後は、望遠鏡を使って恒例の二重星観察。アルコルアルビレオを観察した後、木星が昇ってきたので、最後に木星を見て天体観察は終了です。

名古屋市内で空はかなり明るく、いつまでたっても日没直後のような雰囲気ですが、周りに照明が少ないせいか、北斗七星のうち2等星の6つははっきり見えます。3等星でも北斗七星のように場所がわかっている星は何とか確認できます。目のいいKoMさんはミザール(2等星)の横のアルコル(4等星)も見える気がすると言っていましたが、私の目ではとても無理でした。

次は子供たちも一緒に幼稚園の先生の案内で、蛍を見に行きました。広場の脇の道にはいつも蛍がみられるのですが、今回は全く見られません。前回のこともあり少し不安でしたが、いつもの竹やぶに向かう途中の畑には蛍が飛んでいたので、少し安心しました。

竹やぶの蛍は例年のように飛んでいました。名古屋城外堀の蛍も25日前後の1週間がピークだったようです。毎年のことながら、暗い森の中で見る蛍は神秘的です。蛍を見た後、夜11時頃に広場に戻り、解散となりました。

 

WEB会報5月号(2019.5.8公開#43)

1 公式行事ほか(はれー倶楽部+天文クラブ)

(1)蛍と星見の会(はれー倶楽部)
場所:地下鉄桜通線相生山駅近くの風の子幼稚園(徳林寺)の裏手広場
5月18日(土)はれーのみ
5月25日(土)浅田さん(講師)参加
いずれの日も例年どおり20時より開催します。(5/18追記)
★夜なので、寒くなることがあります。また、道が暗いので、懐中電灯をお持ち下さい。

毎年恒例の行事です。少し遅い時間になりますが、名古屋市内で蛍(ヒメボタル)を見ることができ、家族でも楽しめるイベントです。蛍の発生状況は毎年違いますが、多数の蛍が乱舞する情景は感動的です。

(2)天文クラブ例会 
5 / 23(木)・ 24(金) 月の楽しみ方
アポロの月着陸から 50 年、「月」は注目の天体です。一方、月はいつも身近にある存在でもあります。帰り道から見上げる月、朝に見える月、高い月、低い月、大きく見える月、寝転がっている三日月等々、「月」の楽しみ方をまとめます。(天文クラブ機関紙より)

(3)春の定例会(はれー倶楽部)
日時:令和元年 6 月 16 日(日)午後 14 時 30 分までに集合
(受付に時間を要し ますので厳守下さい。天文クラブ員は会員証等割引で入れるものをお持 ち下さい)
場所:名古屋市科学館
プラネテーマ「星座のなりたち」 国際天文学連合 100 周年
プラネ鑑賞後ミニ講演会 終了後懇親会を予定

2 天文情報

名古屋の中心部では少し厳しいですが、北斗七星と春の大曲線が見える季節になってきました。アルクトゥールス、スピカと正三角形を作る位置には2等星デネボラがあり、3つの星で春の大三角になります。ブラックホールで話題になったM87銀河は、デネボラのやや東寄り(領域はおとめ座)にあります。詳しい情報は「5月のほしぞら情報(国立天文台)」「今月の星空(アストロアーツ)」で

3 観望会・講演会など

(1)第133回 福井教室
月日:2019年5月18日(土)
時間:14時~16時
場所:名古屋大学 理学部B館5F B5講義室
(※参加費無料、申込不要)

2019年の池ヶ平天文観測会の日時については、こちらから河合さんにご確認下さい。

4 新着記事、その他

4月以降の新着記事はブラックホールの撮影関連を中心に4件でした。詳しくは最新情報(パソコンでは右側、スマホでは下の方に表示されます)を参照下さい。

はれーブログはこちら。(11/30更新)

———————————————————————————
次回行事、前回行事へのリンクははれー倶楽部トップページから。
月間予定はカレンダーで。
———————————————————————————

編集後記(又は雑感)

前回の会報で、「4月は行事が全く無いため、記事が少なく地味な会報となってしまいました」と書きましたが、その後「ブラックホールの撮影に成功」という大ニュースがありました。

というわけで、特別講演会に行ったり、関連記事を読んだりと、天文ニュース的には充実した月でした。

特別講演会では、重力波の観測と並んで、ノーベル賞級の成果と言われていました。

説明を聞いて思ったのは、地球上の1万km以上離れた電波望遠鏡を、波長(1.3mm)以上の精度で同期させるという難しさ。

地球の回転速度(赤道で時速1700kmぐらい)、潮汐力による変形もあるのに、どうやって1.3mmの精度を保つのか? 大気の影響も無視できないはずでは? 1.3mmは光速で割ると4×10^(-12)秒だから要求される時間精度もこのレベル?

考えて見るととてつもない精度が要求されます。新聞記事などによくあるとおり、月にあるゴルフボールを見るという例えが一番わかりやすいかと思いますが。

重力波の観測といい、今回のブラックホールの観測といい、素人には想像できない、文字通り天文学的な精度ですね。

Ishi

特別講演会に行ってきました

4月20日(土)に名古屋大学で行われた特別講演会に行ってきましたので、概要を報告します。

講演会はブラックホールの画像撮影の発表を受け、急遽決まったそうです。発表が4月10日だったので、それから10日で発表を準備したそうで、前日の打ち合わせで発表内容を修正するなど大忙しだったようです。(当日配布された資料も、前日の打ち合わせを受け、発表の順序が変更になりました。)

当日は、ホールのAV器機が故障(電源が入らなくなった)したため、急遽プロジェクターを持ち込み、音声は肉声のみという状況でした。福井先生も参加者の間を場所を変えながら講演されました。

講演会の様子(立っている方が福井先生です。参加者の顔はぼかしてあります)

300人の会場でしたが、6割以上埋まっていたと思うので、200名程度参加していたのではないでしょうか。参加者の中には、はれー倶楽部の方も何名かみえたようです。

講演の内容を簡単に紹介しておきます。

ブラックホールには2種類あり、1つは、太陽の30倍以上の重い星が超新星爆発してできる比較的小型のもの。もう一つは、銀河系の中心にあり、太陽の100万倍~100億倍以上の巨大ブラックホール(でき方は不明)。

ブラックホールの写真を撮るためには、見かけが大きいブラックホールを狙う必要がある。ブラックホールの大きさ(半径)はその質量に比例する。超新星ブラックホールはとても小さく、太陽の50倍の重さでもその半径は100kmにしかならない。そこで、対象は、銀河中心の巨大ブラックホールとなる。

なお、ブラックホールの写真を撮るといっても、ブラックホールからは光は出ないので、写真に撮れるのは正確にはブラックホールの周囲の光であり、ブラックホール自体はブラックホールシャドウとして確認できる。

対象となる巨大ブラックホールの一つは、われわれの銀河系の中心にある射手座A*と呼ばれる最も近い巨大ブラックホール。もう一つは楕円銀河M87の中心にある超巨大ブラックホール。射手座A*は、距離3万光年、半径800万km。M87は、距離6000万光年、半径100天文単位(1天文単位は地球と太陽の距離)

いずれも、距離と大きさの比は100億分の1程度。見かけの大きさは月にあるゴルフボール程度になる。一方、これを観測するVLBIにおいても、観測する波長1.3mmと電波望遠鏡間の距離(1万km)との比は約100億分の1になる。詳しい原理は難しいそうですが、波長と基線長(電波望遠鏡の距離)の比で観測精度は決まるとのこと。

電波望遠鏡では波長1.3mmの電波(約230GHz)を正確な原子時計の時刻と合わせてハードディスクに記録し、これをスーパーコンピュータで解析して画像を得るそうです。解析方法によって結果が異なる恐れがあるため、今回の研究では、4日間の電波を記録し、その結果を4チームに分かれて解析し、その結果がほぼ一致していることを確認したそうです。

このようなインパクトのある成果を発表する時には、事前に情報が漏れないようにすることも大切だそうです。

今回はM87についての成果発表でした。EHT計画(注1参照)では、射手座A*についても同様に研究が行われているはずですが、M87と比較して銀河中心までの間は、星やガスが多く、解析に手間取っていると推測されます。

講演の後には、質問の時間があり、ブラックホールそのものに関する質問から、観測手法に関するものまで数多くの質問があり、会場の熱気を感じました。

ishi


(注1)イベントホライズンテレスコープ(E.H.T)とは、地球上にある電波望遠鏡超長基線電波干渉法(VLBI)を用いて結合させ、銀河の中心にある巨大ブラックホールの姿を捉えるプロジェクトのこと。イベントホライズンとは事象の地平面を意味する。(Wekipediaより)

 

祝 ブラックホールの撮影に成功

4月10日にブラックホールの撮影に成功したというニュースがありました。
少し時間がたちましたが、まとまった情報を見つけることができたので、関連するリンク等を集めてみました。興味のある方はどうぞ。(全部に目を通すのは大変です。画像を楽しむなら最後の3つのリンクをどうぞ)ishi

国立天文台プレスキット「史上初、ブラックホールの撮影に成功」

Event Horizon Telescope Japan プレスリリース

(参考)VLBIとは

ALMAプレスリリース

(参考)目に見えないブラックホールの撮影を可能にした「スパースモデリング 」とは (5/7追加)

アインシュタインの影を追い続けた国際チーム(WIRED)

プレスキットより「映像」

プレスキットより「画像」

ブラックホールがよく分かる動画とイラスト

Web会報4月号(2019.4.2公開#42)

1 公式行事ほか(はれー倶楽部+天文クラブ)

4月の公式行事はありません

次回行事 蛍と星見の会※浅田さん参加日が変更となりました
場所:地下鉄桜通線相生山駅近くの風の子幼稚園(徳林寺)の裏手広場
5月18日(土)はれーのみ
5月25日(土)浅田さん(講師)参加

いずれも20時からです。
特段出欠等はとりません。三々五々集まり流れ解散で行います。
雨天決行。

冬例会(3月10日)の報告はこちら

天文クラブの次年度の継続手続きをお忘れなく。
(現会員の優先申込は、郵便振替のみで4月15日(月)まで)

2 天文情報

寒暖の差が激しい天気が続いています。寒い日は星が見えるのですが、黄砂か霞の影響で、暖かい日には空が霞んで星がほとんど見えません。惑星は火星を除いて夜半過ぎから明け方の空に見えています。詳しい情報は「4月のほしぞら情報(国立天文台)」「今月の星空(アストロアーツ)」で

3 観望会・講演会など

2019年度の池ヶ平天文観測会の日時については、こちらから河合さんにご確認下さい。

4 新着記事、その他

3月以降の新着記事は次の1件です。

(行事報告)冬例会(3/10)

はれーブログはこちら。(11/30更新)

———————————————————————————
次回行事、前回行事へのリンクははれー倶楽部トップページから。
月間予定はカレンダーで。
———————————————————————————

編集後記(又は雑感)

4月は行事が全く無いため、記事が少なく地味な会報となってしまいましたが、3月は行事が充実していた感があります。

まずは、はやぶさ2のタッチダウン直後の冬例会。行事報告にも書きましたが、科学館の学芸員の方も聴講されていて、非公式Twitterでもつぶやきがありました。

また、3月の天文クラブ例会は、プラネタリウムのスクリーンを活かしたクィーンのミュージックショーでした。

実は、クィーンとはやぶさ2は、ちょっとしたつながりがあります。
3月の例会でも紹介があったとおり、クィーンのギタリストのブライアン・メイさんは天文学者でもあります。そのため、はやぶさ2にも何度かコメントしていて、はれーのホームページでも2回ほどニュース記事を引用しています。1回目はリュウグウの立体視画像で、2回目ははやぶさ2タッチダウン成功です。

私はクィーンの曲は知っているけど、熱心なファンというわけではありません。そのため、1回目の記事(6/28)に目が留まってニュースを引用したのは、全くの偶然でした。偶然とはいえ、不思議なつながりを感じた3月の天文クラブ例会でした。

Ishi