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名古屋はれー倶楽部ホームページ管理人です。

(行事報告)冬例会(3/10)

3月10日の冬例会について報告します。(なお、写真は全てクリックすると拡大します。)
新年会には25名、講演会には31名、プラネタリウムには35名の方にご参加いただきました。

1 新年会

太閤本店で、久保田先生も参加して新年会を行いました。
冒頭で、恒例の木曽観測所ポスターのプレゼントと、ゲストの久保田先生からのキーホルダーのプレゼントがありました。(プレゼントは数量限定なので、争奪のじゃんけん大会です。)

ポスター
キーホルダー

 

 

 

 

 

続いて、久保田先生からご挨拶をいただきました。そして、2月17日が命日である故広瀬智彦さんとはやぶさ初号機に献杯して、懇親会が始まりました。

広瀬さんに献杯
久保田先生

久保田先生を囲んだテーブルでは、先生を中心に大いにお話が盛り上がっていたようです。先生のお話には、別のテーブルの方も聞き耳を立てていました。
当日は名古屋女子マラソンとも重なっており、伏見近辺もコースになっていたため、私(Ishi)のテーブルでは、マラソンの話題でも盛り上がっていました。

昼食の内容

話は尽きませんでしたが、お開きとなり、科学館へ移動しました。

2 特別講演会

冬例会の目玉である、JAXA久保田先生による特別講演会を名古屋市科学館の学習室で行いました。「はやぶさ」から「はやぶさ2」に至る開発の概要と今後の計画について、ご講演いただきました。科学館の学芸員の方も聴講されていました。

講演の様子

はやぶさとはやぶさ2の簡単な見分け方はアンテナの数で、はやぶさ2はアンテナが2つついている。

小惑星サンプルリターンが最初に提案されたのは、1985年、関係者からはチャレンジング過ぎると批判され、計画が承認されたのは1995年。しかし、小惑星サンプルリターンは、打ち上げ能力が小さい日本のロケットで、世界初の成果が得られるミッションであった。

はやぶさ計画では、小惑星への着陸とサンプルリターンの2つが人類初となる見込みであったが、NASAが小惑星探査機NEARを計画外で着陸させたため、小惑星着陸は人類初とはならなかった。しかし、サンプルリターンで人類初の成果が得られた。

サンプルリターンが可能になったのは、次の5項目に成功したため。
①行きやすい小惑星(リュウグウ)の発見
②10倍燃費の良いイオンエンジンの開発
③自動で小惑星へ接近・着陸する技術の開発
④サンプル採取技術の開発
⑤帰還用のカプセルの開発

イオンエンジンは、推力10mN(ミリニュートン)=1円玉に働く重力(1g重)と非力だが、長期間作動し続けることで、速度8km/sの探査機を12km/sまで加速できる。

はやぶさの開発は、「この指とまり」方式で、ミッションをやりたい熱意のあるメンバが自由に参加でき、組織(宇宙研、大学、メーカ)の垣根を無くした体制に特徴があった。
開発のNGワードは、前例がない、そんなのは無理だ、これこれの問題がある、これはどうするのetc。批判するのは簡単だ。

はやぶさは様々なトラブルに見舞われたが、事前に最大限の工夫をしておいたことが功を奏し、無事に帰還できた。例えば、太陽と地球が同じ方向に見える位置を飛行することにより、アンテナが地球の方向を向いた時は、必ず太陽電池で電源が得られるようになる。これにより、通信途絶から回復できた。

はやぶさの成功は映画にもなり、3本の映画が作られた。20世紀フォックス版の映画には、久保田先生も少し映っている。

はやぶさ2は、はやぶさを発展させ、有機物を含むC型小惑星リュウグウ)からのサンプルリターンを目指している。

はやぶさでは失敗した小惑星探査ローバーによる小惑星表面の探査(写真、温度計測)にも成功した。(2018年9月)
そして2019年2月22日にタッチダウンにも成功した。(JAXAの動画)さらに、2kgの弾丸で表面に穴を開け、地中の物質もサンプリングする。

JAXAでははやぶさ2の後に、国際協力も含めて、月着陸探査、火星衛星サンプルリターン、月近傍ミッション、有人月面探査などを計画している。

質疑も活発に行われ、プラネタリウムの入場時刻も迫ってきたので、記念写真は撮らずにプラネタリウムに移動しました。

3 プラネタリウム

プラネタリウムも「太陽系の小天体」ということで、タイムリーなテーマでした。

最初に3月の夜空の解説と星座や星、火星の見つけ方について解説がありました。

次に、小天体への探査の現状とその成果の紹介です。

小惑星は大部分が火星と木星の間にあり、木星軌道上のラグランジュ点にも一部の小惑星があります。

イトカワは、比較的地球に近い軌道の小惑星であり、探査機はやぶさが世界初の小惑星サンプルリターンに成功しました。また、先日、はやぶさ2が、C型小惑星であるリュウグウへのタッチダウンに成功しました。

彗星は小惑星とは異なる小天体で、楕円軌道を描くものが多くあります。チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に初めて着陸したのは、欧州宇宙機関(ESA)の探査機ロゼッタでした。

そして、海王星の外側にある小天体は太陽系外縁天体と呼ばれています。探査機により撮影された地球から最も遠い天体は、ウルティマ・トゥーレで、雪だるまのような不思議な形をしています。撮影したのはアメリカの探査機ニューホライズンズです。

最後は明け方の空になり、木星、土星、金星が明るく見えました。見ることはできませんが、リュウグウと「はやぶさ2」は金星の近くにいます。

記念撮影

最後に記念撮影(希望者のみ)を行い解散しました。
参加された皆様、お疲れ様でした。

記念撮影

 

 

 

 

 

WEB会報3月号(2019.3.5公開 #41)

1 公式行事ほか(はれー倶楽部+天文クラブ)

(1)冬例会&新年会申込は締切ました
日時:平成31年3月10日(日)
11:00頃 新年会 しゃぶしゃぶ太閤本店 伏見店  集合
※久保田先生参加予定
13:15 科学館集合組の集合時間 厳守
13:30 特別講演会 科学館学習室にて
講師 JAXA 久保田 孝 先生
15:20 プラネタリウム 観賞
・プラネのみの方は15:05までに6階に来て下さい。
・新年会は2千円前後+飲み代を予定しています。

(2)天文クラブ例会(名古屋市科学館)
日時:3月28日(木)、29日(金)
ミュージックショー天文クラブ機関紙より)
最終例会は普段の講座形式とは違った例会をお楽しみいただこうと思います。ヨーロッパのプラネタリウムで長年投影されてきた、全天映像やレーザーなどを使ったミュージックショーを、名古屋のプラネタリウムドームで再現します。

2 天文情報

惑星は火星を除いて明け方の東の空に見えています。冬の星座も西の空に移動し春の星座が見えるようになってきます。春は冬に比べて一等星が少なく、やや地味な印象がありますが、遠くの銀河を見るには良い時期だそうです。(都会では無理ですが。)その他の情報は「3月のほしぞら情報(国立天文台)」「今月の星空(アストロアーツ)」で

3 観望会・講演会など

(1)池ヶ平天文観測会
3月2・9日(土)です。日時など詳しくは池ヶ平天文観測会で河合さんにご確認下さい。

(2)第132回福井教室
3月16日(土)
名古屋大学 理学部B館5F
B5講義室 詳しくはこちら

4 新着記事、その他

2月以降の新着記事は次の2件です。

冬例会&特別講演会

祝「はやぶさ2」タッチダウン成功

はれーブログはこちら。(11/30更新)

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次回行事、前回行事へのリンクははれー倶楽部トップページから。
月間予定はカレンダーで。
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編集後記(又は雑感)

はやぶさ2のタッチダウンが無事成功しました。JAXAの久保田先生を招いての特別講演会が、3月10に予定されていたので、少しほっとしました。

祝「はやぶさ2」タッチダウン成功は、はやぶさ2関連のリンク等を集めたものです。興味のある方はごらん下さい。
私が好きなのは、一番目の軌跡が見れるページです。
あと、考えさせられるのは最後の日経ビジネスの記事です。

いずれにしても、特別講演会は盛り上がることと思います。参加予定者は32名とのこと。くれぐれも遅れることの無いよう、時間に余裕を持ってお越し下さい。

Ishi

祝「はやぶさ2」タッチダウン成功

既に様々な報道がされていますが、2月22日に「はやぶさ2」が1回目のタッチダウンに成功しました。
ということで、関連するリンク等を集めてみました。興味のある方はどうぞ。

「はやぶさ2」の軌跡を3Dで見ることができます。
「Hayabusa2 Trajectory Viewer」
(背景の星も正確に描かれているようで、いくつかの星座が確認できました。)

JAXA「はやぶさ2」ホームページ

JAXAプレスリリース
「はやぶさ2」第1回タッチダウン成功について

JAXA 「はやぶさ2」公式ツイッター

YouTube「はやぶさ2」動画検索結果

はやぶさ2 ニュース検索結果

クイーンのブライアン・メイさんも祝福
(天文学の博士号を持つブライアン・メイさんも祝福)

(2/24追加)
日経ビジネス はやぶさ2、リュウグウへつながった細い糸
(技術の継続性について、考えさせられる記事です。)

 

WEB会報2月号(2019.2.5公開 #40)

1 公式行事ほか(はれー倶楽部+天文クラブ)

(1)冬例会&新年会 (申込〆切2/28
日時:平成31年3月10日(日)
11:00頃 新年会 しゃぶしゃぶ太閤本店 伏見店  集合
    ※久保田先生参加予定
13:15 科学館集合組の集合時間 厳守
13:30 特別講演会 科学館学習室にて
     講師 JAXA 久保田 孝 先生
15:20 プラネタリウム 観賞
・プラネのみの方は15:05までに6階に来て下さい。
・新年会は2千円前後+飲み代を予定しています。
 メール会員の皆様には、詳細及び出欠連絡の案内を1月23日にメールで連絡済みです。今回は特別講演会として JAXAから久保田先生にご講演いただきます。はやぶさ2の最新の話題などを、お聞かせいただけるのではないかと、期待しています。多数の参加をお待ちしています。

2 天文情報

 オリオン座、冬の大三角や冬のダイヤモンドなど、名古屋の街中でも、 明るい星がにぎやかに見えています。そして、シリウスに次いで全天で2番目に明るいカノープスも見頃です。金星や木星土星は明け方の空で輝いています。また、2月20日の満月は、今年最大の満月です。
  その他の情報は「2月のほしぞら情報(国立天文台)」「今月の星空(アストロアーツ)」で

3 観望会・講演会など

(1)池ヶ平天文観測会
 2月2・9日(土)、3月2・9日(土)です。日時など詳しくは池ヶ平天文観測会で河合さんにご確認下さい。

4 新着記事、その他

1月以降の新着記事は次の2件です。

会員投稿  2件

はれーブログもご一読下さい。(11/30更新)

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次回行事、前回行事へのリンクははれー倶楽部トップページから。
月間予定はカレンダーで。
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編集後記(又は雑感) 

土曜日の朝、ぼーっとTVを見ていたら、NHKの「チコちゃんに叱られる」という番組で、はやぶさ2プロジェクトを紹介(はやぶさ2は、なにしに宇宙へ行った?)していました。(JAXAのはやぶさ2関係のページはこちら。)

はやぶさ2もいよいよタッチダウン。2月6日には記者説明会が予定されています。タッチダウンの予定は2月18日の週なので、3月10日の特別講演会はその直後になります。

ということで、非常にタイムリーな特別講演会になると思います。(講演会を企画されたKoMさん、流石です。)
なかなか貴重な講演会ですので、ぜひ多数の方々にご参加いただければと思っています。

Ishi

 

WEB会報1月号(2019.1.8公開 #39)

1 公式行事ほか(はれー倶楽部+天文クラブ)

(1)天文クラブ例会(名古屋市科学館)
日時: 1月 / 24(木) 25(金)
マルチメッセンジャー天文学天文クラブ機関紙より)
 古来、遠い宇宙のことを調べるには天体からの光を捉えるしか方法がありませ んでした。しかし近年、宇宙線やニュートリノに加えて重力波が観測できるように なり、複数の手段で宇宙を探る時代がやってきつつあります。

(2)冬例会&新年会
日時:平成31年3月10日(日)11時頃から
新年会会場:しゃぶしゃぶ太閤本店 伏見店
 詳細及び出欠の案内は後日ご連絡します。今回は特別講演会として JAXAから久保田先生にご講演いただきます。

(3)宿泊観望会(ふたご座流星群)(報告)
 12月14日(金)~15日(土)にかけて行われた宿泊観望会は、13名が参加し、 ふたご座流星群の他、天王星やウィルタネン水星と盛りだくさんの内容でした。詳しい報告はこちら

2 天文情報

オリオン座や冬の大三角が宵の空に輝き、空が澄んでいるため、名古屋の街中でも星空を楽しむことができる季節になりました。
金星や木星は明け方の空で輝いています。
 過去の出来事になってしまいましたが、6日の部分日食は名古屋でも薄雲を通して見ることができました。
  その他の情報は「1月のほしぞら情報(国立天文台)」「今月の星空(アストロアーツ)」で

KoM撮影 最大食の頃、雲に覆われましたが、なんとか撮影に成功
食が終わるころには雲もなくなりました。それにしても黒点なしはさみしいですね。
akoサンから画像提供いただきました。スマホに日食グラスをつけて撮影したものをKoMがトリミングしました。ここは最大食の時も晴れていたそうです。家族の方と楽しく観望されておられたとのこと。最大食の時に写真を撮影すれば良かったとのことですが、みんなでワイワイ観望しているとついつい忘れてしまいますね!

3 観望会・講演会など

(1)池ヶ平天文観測会
 今月は1月5・12日(土)です。(河合さんの資料では13日となっていますが、誤記と思われます)日時など詳しくは池ヶ平天文観測会で河合さんにご確認下さい。

(2)福井教室(第131回)
日時:平成31年1月12日(土) 午後2時〜午後4時
場所:名古屋大学 理学部B館5F B5講義室
※参加費無料、申込不要 詳しくはこちら

4 新着記事、その他

12月以降の新着記事は次の4件です。

公式行事  1件 (行事報告)

会員投稿  4件

はれーブログもご一読下さい。(11/29,30新着記事)

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次回行事、前回行事へのリンクははれー倶楽部トップページから。
月間予定はカレンダーで。(2019年は近日中に入力)
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編集後記(又は雑感)

 今回は、はれー倶楽部ホームページの左下に表示されるアクセス数の2つの異常について書きます。天文の話題ではないので、興味の無い方は無視して下さい。 

 1つめの異常は、トップページのアクセス数が多すぎることです。
 スマホを含め、何らかの手段でホームページを見ることができる会員の数は、アンケートによれば30名弱です。毎回のWeb会報のアクセス数もそれを裏付けています。しかし、トップページのアクセス数は、今見たところ、30日以内に682回のアクセスがあったことを示しています。会員1人平均20回以上アクセスしている計算になります。 

 このホームページのアドレスは、天文クラブ会員には公開していますので、はれークラブの会員以外が閲覧している可能性もあります。しかし、それなら他の記事のアクセス数がもっと増えても良さそうです。 

 もう一つの可能性としては、ロボット型検索エンジンによるアクセスが考えられます。ホームページは、検索エンジンに表示されてない設定としてあり、トップページでブロックされるので、記事の内容が検索対象になることはありません。しかし、トップページに限っては、自動巡回型のソフトがアクセスしている可能性が高いと考えています。

 2つ目の異常は、アクセス数の多い記事から順になるはずなのに、順番の途中で、値が逆に増えているように見える記事があることです。
 アクセス数は、Count Per Day というプラグインを使っていて、アクセス数の多い順に表示されます。これには小さなバグがあって、記事のタイトルが長いと、アクセス数の数字が次の記事のアクセス数と同じ場所に表示されます。つまり、1桁の数字であっても次の記事と合わせて、2桁の大きな数字に見えてしまうことがあります。

 なお、管理者や編集者がログイン状態で閲覧した場合は、アクセス数にカウントされません。また、一定の時間内に同じページを複数回見た場合のアクセス数は1回とカウントされます。

 ホームページのアクセス数を見る時には、以上の点に注意して見ていただければ幸いです。



(報告)クリスマスレクチャーズ2018(12/24)

12月24日(土)に名古屋大学で行われたクリスマスレクチャーズ2018について報告します。第1部~第3部まで、時間は13:30~17:00と盛りだくさんの内容でした。参加者は120名程度ではないかと思います。

第一部は、「X線で見る灼熱の宇宙」と題した、中澤知洋准教授(U研高エネルギー天文学グループ)の講演です。 科学者に必要なものは、未知のものに対する好奇心で、天文学者も好奇心をもって宇宙のことを知る努力を続けているそうです。 可視光とは異なるX線天文学の最前線を紹介していただきました。
 X線は可視光線に比べはるかに波長が短く、恒星よりも高温の天体から放射されます( ウィーンの変移則による)。そのため、X線で見る宇宙は可視光線で見る宇宙と全く異なり、白色矮星、中性子星、ブラックホール(周囲のガス)などの天体が観測されます。これらの天体は恒星と比べ非常に小さいのですが、X線のエネルギーは高いため、通常の恒星よりも明るくX線で輝くことになります。
 残念ながら事故で短期間で運用を終えたX線天文衛星ひとみは、ペルセウス座銀河団のX線スペクトルを高精度に観測し、その組成が太陽系と同じであることを明らかにしました。後継機(XRISM)は2021年に打ち上げ予定だそうです。

第二部は、「ALMAの奏でる膜宇宙」と題し、福井康雄特任教授による電波天文学の最前線の紹介です。
 講演に先立って、研究予算が年々厳しくなっているというお話がありました。国立大学の独法化により、運営交付金が1400億円減少し、教員数も4,000人以上減って、現在は64,000人、特に若手教員のポスト減少が深刻とのこと。
 講演はALMAの成果を中心に、1大小マゼラン雲における分子雲衝突による星形成、2銀河系中心における磁気浮上ループの発見、3ガンマ線超新星における分子ガス観測、4分子雲衝突による巨大星の形成といった内容でした。
 ALMAの観測により、分子雲の速度が高い分解能で求められ、そのデータをもとに様々な成果を得ることができました。 
 ちなみに、X線は高温の物体から発せられますが、ALMAが観測するミリ・サブミリ波は、絶対零度に近い低温の分子雲から発生しています。
 最後に、NHKラジオで12月2日に放送された、文化講演会「宇宙への夢 果てしなく」は次のURLで、1月28日まで聞くことができるとの紹介がありました。
 http://www4.nhk.or.jp/bunkakouenkai/22/

第三部は、「はやぶさ2が見た小惑星リュウグウ」と題し、渡邊誠一郎教授によるはやぶさ2プロジェクトリュウグウの姿の紹介です。
 最初は、クリスマスと冬至の話から入り、次に惑星観測からニュートン力学が生まれた科学史の話へ。
 次に小惑星に話が移り、はやぶさが到達したイトカワはS型(着色コンドライト)の小惑星、はやぶさ2が向かうのはC型(炭素質コンドライト)の小惑星。S型は明るく太陽に近く、C型は暗く太陽から遠いのが一般的です。同位体比も異なります。 46億年前に誕生した微惑星で80万個ほどあります。
 小惑星の大きさは、平均100km程度、最大のケレスは1000km、イトカワは極小で500m。
 C型の小惑星は、太陽から遠い位置にいたが、惑星(恐らくは木星)の重力の影響を受け、S型とC型は一部の軌道が混在することとなったそうです。
 はやぶさ2には様々なカメラが搭載されており、観測や着陸地点の選定などに用いられます。内訳は、可視では分光カメラと通常のカメラ、距離計、近赤外分光カメラ、熱画像カメラです。
 リュウグウの表面は想像以上に岩が多く、着陸地点の選定に時間を要していますが、2019年1月末にはタッチダウンを行う予定です。マーカーから半径10m以内が目標。
 地球への帰還は2020年12月の予定とのことです。

(行事報告)宿泊観望会(12/14-15)

12月14日(金)~12月15日(土)にかけて行われた宿泊観望会(ふたご座流星群)について報告します。

14日(金)の夕方、17時頃に藤が丘駅と日進駅に集合して2時間ほどで亀甲苑に到着しました。参加者は男女計13名でした。

ひきずりの前の炭火焼き鳥

亀甲苑では、忘年会として名古屋コーチンのひきずりとビールを楽しみました。

食事も終わり、9時過ぎから外に出て見ると、空は良く晴れ満天の星が見えます。そして、しばらく空を見続けると流星を見ることができました。暗い流れ星を含めると1分に1個ぐらいは流れていたのではないかと思います。KoMさんによれば、ふたご座流星群以外の流れ星も時々流れていたようですが、ishiには区別がつきませんでした。全天のいろいろな方角で、比較的低い仰角で流れていた印象があります。(見分け方12/26追記)

オリオン座を流れる流星(クリックで拡大)
Kawaiさん撮影、KoMさん解説

気温は稲武でマイナス4℃を記録しているので、かなり寒かったと思います。防寒着を着ていても手足が冷えてくるので、時々亀甲苑に戻って暖を取りまた外に出ることを繰り返していましたが、かなりの数の流れ星を見ることができました。

画像をクリックすると全天球画像を見ることができます。
カノープスも見えますよ。
天王星(クリックで拡大)by Kawai
ウィルタネン彗星(クリックで拡大)
by kawai

さて、亀甲苑は、はれー倶楽部会員のkawaiさんが天体観測(観望会)の拠点とされている場所で、ご厚意により、28cmのシュミットカセグレン望遠鏡と、30cmのニュートン望遠鏡で、天王星とウィルタネン彗星を観望させていただきました。また、カノープスは肉眼ではっきりと見ることができました。

望遠鏡はコンクリートの基礎にしっかりと固定され、開閉式の屋根もあり、小型の天文台となっています。

30cmニュートンでは、その他にも、オリオン座大星雲、バラ星雲、馬頭星雲などを導入して、カメラで撮影し、その場で画像処理をしたものをパソコンで見せていただきました。kawaiさんありがとうございました。

望遠鏡と記念撮影(クリックで拡大)

その後もしばらく流星を観測し、写真を撮ったりしてIshiが寝たのは午前2時頃でした。というわけで、翌日の朝ゆっくり起きたら、当日所用のあるKoMさんたち車で帰るところで、全員の集合写真を撮ることはできませんでした。残りの8名で、昨日お世話になった望遠鏡と記念撮影を行いました。

亀甲苑全景

朝食も名古屋コーチンの目玉焼きやソーセージにたっぷりの温野菜で満腹です。名古屋コーチンの卵を買ったりして結局10時前に亀甲苑を出発し、Ishiが乗った車はその後、道の駅どんぐりの里の温泉に立ち寄って帰りました。

天候にも恵まれ、ふたご座流星群以外にも多くの星が流れ、さらにウィルタネン彗星に天王星と盛りだくさんの観望会となりました。行事企画をされたKoMさん、天文台のkawaiさん、車を出していただいた皆様、観望会を盛り上げてくれた参加者の皆様に感謝です。

クリスマスレクチャーズ2018(名大星の会)

月日:平成30年12月24日(月・祝)
時間:午後1時30分〜午後5時
場所:名古屋大学 理学南館 坂田・平田ホール
講師: 福井 康雄, 中澤 知洋
※参加費無料、申込不要 連絡先など詳しくはこちら
〈講演時間〉  14:15~17:00 懇親会 17:00~

講演(12/16追記)
中澤 知洋 「X線で見る灼熱の宇宙」
福井 康雄 「灼熱宇宙から小惑星まで」
渡辺 誠一郎「はやぶさ2が見た小惑星リュウグウ」

講演:無料
懇親会:星の会会員3,000円、会員外3,500円

WEB会報12月号(2018.12.4公開 #38)

1 公式行事ほか(はれー倶楽部+天文クラブ)

(1)宿泊観望会(ふたご座流星群)
日時:平成30年12月14日(金)~15日(土)(極度に悪天候が事前に予測される場合は翌日に順延します)
場所:亀甲苑(稲武)
メール等で案内を出していますとおり、12月5日(水)が回答締め切りです。集合場所などの詳細は参加者に別途連絡します。

(2)天王星観望会(名古屋市科学館)
日時:12月14日(金)6時30分~7時30分
天文クラブ会員向けの天王星観望会です。開始直後は混雑が予想されますので、時間内のご都合の良い時にお越し下さい。
なお、宿泊観望会と日が重なっています。宿泊観望会に参加した上で、天王星も見たい場合は、1月19日(土)の市民観望会に参加すると良いかもしれません。申込期間12/1~12/22

(3)星とワインと音楽と(報告)
11月17日(日)に行われた「星とワインと音楽と」の報告はこちら
はれー倶楽部会員の方以外にも、乗西寺にゆかりのある方々を含め、多数の方に参加いただき、大盛況でした。

2 天文情報

冬に向かって少しずつ寒くなってきました。星座も秋から冬に替わりつつあります。オリオン座が空高く見えてくると冬になった気がします。
ウィルタネン彗星は少しずつ明るくなり、12月中旬には3~4等級になると期待されています。
ふたご座流星群は、14日~15日の夜、月が沈む深夜以降に好条件になります。
その他の情報は「12月のほしぞら情報(国立天文台)」「今月の星空(アストロアーツ)」で

3 観望会・講演会など

(1)池ヶ平天文観測会
今月は8・15日(土)です。日時など詳しくは池ヶ平天文観測会で河合さんにご確認下さい。

(2)クリスマスレクチャーズ2018 (12/5追記)
月日:平成30年12月24日(月・祝)
時間:午後1時30分〜午後5時
場所:名古屋大学 理学南館 坂田・平田ホール
講師: 福井 康雄, 中澤 知洋
※参加費無料、申込不要 連絡先など詳しくはこちら
〈講演時間〉  14:15~17:00 懇親会 17:00~

4 新着記事、その他

11月以降の新着記事は次の3件です。

公式行事  1件 (行事報告)

会員投稿  2件

はれーブログもご一読下さい。

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次回行事、前回行事へのリンクははれー倶楽部トップページから。

月間予定はカレンダーで。

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編集後記(又は雑感)

今年のふたご座流星群は条件が良く、期待できそうですね。

今回は、少し個人的な四大天文現象の思い出を書きます。

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