halley のすべての投稿

名古屋はれー倶楽部ホームページ管理人です。

福井教室(報告 11/24 第130回)

11月24日の福井教室に参加してきたので、簡単に報告します。

名古屋大学「星の会」は4m電波望遠鏡の南半球移設に伴い1994年に設立された会で、天文学の最先端を学び楽しむことを趣旨としています。詳しくはこちら

福井教室は「星の会」会員外でも無料で自由に参加できます。福井教室では、福井先生や大学院生が研究室の研究や、その時々のトピックをテーマに約2時間の講演を行います。

時には、簡単な物理の数値計算(四則演算の範囲ですが、指数計算を伴う)も交えた内容になります。

今回は、まず大学の研究費の話から入りました。大学の理学部のでは、研究費が無いと何もできないので、良い研究テーマを提案して研究費を確保することが重要です。(研究費の使い道の話もありましたが省略します。)

一例として、電波望遠鏡なんてんⅡの模型が名古屋大学博物館に展示されているのですが、これももとを辿れば研究費から支出されているそうです。

ただ、研究予算が年々厳しくなっており、すぐに成果が出そうなものが優先され、成果が見通しにくい基礎研究に研究費がつきにくくなっているとのこと。現在のノーベル賞は過去の基礎研究の成果であることが多く、論文数などを見ても日本の基礎研究力の低下は明白になってきているとのこと。

さて、今回の天文テーマは、はやぶさⅡが向かう天体のリュウグウについてでした。イトカワやリュウグウなどの、小型の小惑星は地球や月と違い、球形とは大きく異なる形をしています。その理由は重力にあるとのこと。

では具体的に地球や月と比べてどのくらい引力が違うのか。それを万有引力の式と、地球や小惑星の密度と大きさから計算することがテーマでした。リュウグウの半径は800m、地球の半径は6000kmで、密度はおおよその値を使い、これを公式に当てはめて計算するという内容でした。(結果は忘れました。有効数字1桁で、10の指数を用いて概算します。)

質問の時間に、重力が強い中性子星は丸いといわれているが、写真が無いのになぜわかるのかという質問があり、福井先生からは、中性子星に接近して写真を撮ることは(重力から考えて)不可能なので、それを計算して示そうという話になりました。

そこで、唐突にお手伝いの大学院生に計算※が振られて、福井先生も様々な前提条件とヒントを出したのですが、予定の時間となってしまい、結論は次回に持ち越されることとなりました。

こんな感じで、アドリブや雑談を交えて天文学の雰囲気を味わうことができます。私以外にも、はれー倶楽部会員の方もお見かけしました。興味のある方は一度参加されてはいかがでしょうか。

※ 中性子星の質量は太陽質量程度で、半径が約10km程度の星です。密度は1cm3で10の15乗グラムになります。これにより10m離れた2点に働く潮汐力の大きさを、近似式を使って中心からの距離の関数として示すことになっています。

Ishi

 

 

 

(行事報告)星とワインと音楽と(11/17)

11月17日(土)乗西寺ひろば「みんぐるまんぐる」の11月行事であり、はれー倶楽部も協力して行われた「星とワインと音楽と」について報告します。

第1部はTrio des fraisesの音楽

第1部は、バイオリン、チェロ、ピアノのトリオ、Trio des fraises(トリオ デ フレーズ) によるクラッシク音楽です。

プログラム クリックで拡大

曲目はプログラムのとおりです。前半はクラッシクが中心でしたが、CMや映画などでなじみのある曲で、楽しませていただきました。(曲名+「CM」,「映画」などのキーワードでgoogle検索すると、CM名や映画名がわかります。)

後半の冒頭では、Trio des fraisesのメンバーが、この行事を4年前に企画した広瀬さん(故人)の思い出を語り、広瀬さんが好きだった「枯葉」を演奏しました。演奏に合わせ、KoMさんが準備した枯葉や星が舞う映像を流していただきました。広瀬さんも空の上から見ていてくれたことと思います。

枯葉の演奏と星の映像

最後の曲、「ふるさとの四季」は、日本の唱歌・童謡を編曲して季節順に並べたものです。花~春の小川~おぼろ月夜~こいのぼり~茶摘み~浜辺の歌~われは海の子~村祭~もみじ~たき火~雪~故郷(ふるさと)と続く懐かしい曲の数々を楽しく聞くことができました(曲名は多少違うかもしれません)。Ishi個人の思い出ですが、幼い頃、私の父(故人)が歌って聞かせてくれた懐かしい曲が多くあります。

最後に、リストにはないアンコール曲のアメイジング・グレイスが演奏され、満場の拍手の中、第一部の音楽パートは終了しました。

第2部「星のある風景を求めて」

第二部は会場を移動して、服部完治先生による「星のある風景を求めて」です。

星のある風景を求めて

今年3月に科学館を定年退職された服部先生(元はれー倶楽部顧問)は、日本星景写真協会の会員で、星と風景を一枚の写真に収める星景写真を長年撮り続けてみえます。

美しい写真とその時の体験などを交えて、そのノウハウや体験談、そしてお勧めのスポットなどを、わかりやすくご説明いただきました。

まず、星と風景を同時に収めるには、空が暗い中で、風景には撮影できる明るさが必要となるので、場所や月の条件が限られるそうです。

新雪と木のある星景写真

月は満月だと空が明るくなりすぎ、新月だと地上の風景が写らないので、月は半月より少し欠けているぐらいがちょうどいい。場所は街から離れて人工の光の少ない場所、具体的には山奥か海岸が良いとのこと。また、雪が積もると山や地面が雪明りで明るくなり良い写真が撮れるそうです。

懐かしいヘール・ボップ彗星

星を見るのに良い場所は、都会から遠く、空の開けた場所、標高は高い方がいいそうです。宿があると便利で、時期は月が無い時。ただし、インターネット等で具体的な場所を公開すると、人が殺到して場所そのものが駄目になってしまうそうです。

このページも、会員以外で閲覧している人は多くないと思いますが、一応、公開されているので、一般に知られている地名以外の詳細な地点名を記載するのは避けておきます。

・志摩半島(街明かりから遠い場所)、紀伊半島(串本、潮岬)
・木曽(開田高原ほか)、伊那(しらびそ高原、ヘブンスそのはら)
・中信(美ヶ原、野辺山高原、白馬村)
・北アルプス(乗鞍、立山)

さて、山奥に行かなくても、楽しめる星景写真があるそうです。それは、夕方や早朝に明るい天体を撮ることです。月や金星を薄明時に撮るならば、山奥と条件は変わりません。日没直後の空の色の変化と景色、月や金星などを一緒に撮れば、都会でも立派な星景写真が撮れます。

街中から撮れる星景写真

まだまだお話も写真も尽きないようでしたが、時刻も8時を回り拍手の中、講演会は終了しました。

おまけ

当日は天気が良かったので、Ishiが小型の望遠鏡を持参して、参加された方々に、ちょうど半月で見頃の月を見ていただきました。

望遠鏡(50倍)で月を見る。

小学生ぐらいのお子さんにも興味を持って見ていただくことができ、天文に興味を持つきっかけとなればと思いました。

Ishi

 

WEB会報11月号(2018.11.1公開 #37)

1 公式行事ほか(はれー倶楽部+天文クラブ)

(1)星とワインと音楽と(乗西寺との共催行事)
日時 平成30年11月17日(土)
・開場午後5時 開演5時半
場所 乗西寺(千種区仲田2-6-13)
事前申込は不用です。
トリオ・デ・フレーズの音楽による第一部と、服部完治先生による星のお話の第二部の二部構成です。詳しくはこちら

(2)天文クラブ例会(名古屋市科学館)
日時:11月23日(木)・24日(金・祝)
スターネーム 天文クラブ機関紙より)
夜空の星や天体にはそれぞれの名前があります。昔からのニックネーム、一覧表での番号や記号など、同じ天体に何通りもの名前がついていたりします。名前の種類や付け方、そして世界共通化へのとりくみをまとめてみます。

(3)秋例会(報告)
10月21日(日)に行われた秋例会の報告はこちら
プラネタリウム参加者27名、ミニ講座22名、懇親会 17名の方にご参加いただきました。

2 天文情報

秋も深まり、夏はもやで霞んでいた空が、澄んだ秋晴れになってきたことが実感できます。明るい星が少ない秋の空ですが、肉眼で星を見るには良い条件になってきました。
夜が更けると東の空からは冬の星座が顔を出し始めます。
また、ウィルタネン彗星が少しずつ明るくなり、12月中旬には4等級になると期待されています。
その他の情報は「11月のほしぞら情報(国立天文台)」「今月の星空(アストロアーツ)」で

3 観望会・講演会など

(1)池ヶ平天文観測会
11月10(土)・17日(土)(しし座流星群18日)
日時など詳しくは池ヶ平天文観測会で河合さんにご確認下さい。

(2)第130回福井教室
平成30年11月24日(土) 14時~16時
名古屋大学 理学部B館5階:B5講義室
(日程変更の可能性有り。こちらからご確認下さい)

4 新着記事、その他

10月以降の新着記事は次の5件です。

公式行事  2件 (秋例会報告、行事案内)

会員投稿  1件

天文学講演会 2件

はれーブログもご一読下さい。

———————————————————————————

次回行事、前回行事へのリンクははれー倶楽部トップページから。

月間予定はカレンダーで。

———————————————————————————

編集後記(又は雑感)

秋例会の後、幹事を中心に数名で喫茶店に立ち寄り、雑談をしていました。そんな中で、はれー倶楽部の歴史が話題になりました。

ホームページにも名古屋はれー倶楽部の歴史を掲載しています。1986年の設立から30年を越え、紆余曲折を経て、現在の形になっています。昔は年会費が1万円で、海外ツアーも企画していたそうです。その後、会員の高齢化に伴い、活動が停滞していた時期もあったようです。近年、新規会員を増やし、現在の形になっています。

「星とワインと音楽と」は2016年2月に他界された広瀬さん(はれー倶楽部創設時の中心メンバー)が晩年に企画された行事で、その後も毎年続けています。

はれー倶楽部は、天文写真など特定の活動に特化した倶楽部ではなく、幅広く星や宇宙を仲間と楽しむための倶楽部です。行事についても会員の皆様と共に作り上げていきたいと思っていますが、全ての行事は自由参加であり、興味のある活動に気軽に参加していただければと思います。

ishi

 

はれーの歴史中、天文クラブ機関誌には掲載されてません(KoMが投稿したので)が、1995年のタイ日食もはれー倶楽部としては正式行事でした。この旅行に1人で参加したKoMを不憫に思われたのか永田先生、広瀬さんとの距離がぐっと近くなりました。当時は入会に40歳以上という規程がありました。しかし、自分が40歳になったころ転職等でバタバタしており入会はしませんでした。広瀬さんとはずっと年賀状等で細々と繋がっていました。つかず離れず、星で繋がった仲間として人生を大いに楽しみましょう。                          KoM

(行事報告)秋の定例会(10/21)

10月21日(日)の秋例会について報告します。
プラネタリウム参加者27名、ミニ講座22名、懇親会 17名の方にご参加いただきました。

ミニ講座のあと、全員で集合写真

ミニ講座の後で、講師の毛利先生を囲んで、集合写真を撮りました。

1.プラネタリウム

プラネタリウムは15:20からの一般投影で「渦巻く銀河」でした。
いつもプラネタリウムでは少しウトウトしてしまうishiですが、今回は最近の疲れが溜まっていたのか、熟睡してしまいました。秋の星座の解説を聞いていたと思ったら、次に気がついた時には、銀河系を外から眺めていて、星の回転速度が一定であることを図で示していました。その後、地球に戻ってきて終了でした。KoMさん、できれば解説のフォローをお願いします。

※KoMです。欠席された方への文書に書いた通り、自分は2回見ましたが、何を言いたいのかがよく掴めませんでした。今、分かり易く説明するにはと銀河形成論を紐解いています。科学館のホームページには「宇宙には渦を巻いている銀河がたくさんあります。私たちの銀河系もその一つです。あの渦はぐるぐると巻きついてしまわないのでしょうか?銀河の渦巻きの秘密にせまります。」とありました。なので「巻き込みのジレンマ」について深く解説するのかな?と思っていたのです。たしかに高速道路の渋滞に例えて軌道運動を説明したのは1964年に発表された理論です。ただ、あの説明ではディスクに生じた螺旋状の密度波を説明しきれていないと感じました。特に、太陽のように割と長い寿命の星がデネブの様な寿命の短い星を追い抜く時(後ろに追いついたというべきか)に寿命の短い星が消滅するあたりが?でした。

2.ミニ講座

ミニ講座は、プラネタリウムで話した内容のより詳しい解説ということで、盛りだくさんの内容でした。

まずは最近の宇宙開発の話として、水星探査衛星ベピ・コロンボの打ち上げ、ソユーズロケットの事故で宇宙ステーションが無人になる可能性、はやぶさ2のミネルバから撮った写真の話など。

次に、ふたご座流星群極大(12/14(金))にちなんで、天体イベントの観測には、当日の星の位置を想定した下見が重要であるというお話。7月28日に皆既月食がありましたが、その写真を撮るためには、月の位置が同じになる前日同時刻の約50分前に、適切な観測場所を見つけておくこと。初日の出なら、冬至を挟んで太陽の位置が同じになる12月12~13日が下見に良いことなど。

ミニ講座の様子

そして、プラネタリウムの観客動員数を上げるには、逆説的ですが観客動員数を目標にせず、内容を充実させることに力を注ぐことが重要とのこと。このあたりは、ビジネスにも通じるものがありますね。

火星大接近については、観測に適しているのは、大接近の日ではなく、高度が上がり大気の影響を受けにくくなる8月末~9月にかけての時期が良かったこと。さらには、今回(-2.8等)だけでなく、次回の接近(-2.6等)もそれなりに大きく、高度も高くなるので観測には適しているとのこと。次回は砂嵐がおさまっているといいですね。

さて、渦巻く銀河では、銀河系の星の運動を赤方偏移によって観測しています。しかし、地球との距離が変化しない向きに移動している場合には、赤方偏移は観測できないことになります。銀河系の形については、2003年に打ち上げられたスピッツア宇宙望遠鏡により、精密な観測データにもとづく3Dモデルが作成されました。

今日(10/21)は旧暦の9月13日で、栗名月にあたります。中秋の名月は旧暦の8月15日(15夜=満月)と9月13日(13夜)の2回あり、それぞれ芋名月、栗名月と呼ばれています。

最近亡くなられた樋口敬二先生(元名古屋市科学館館長)は、毛利先生と浮世絵についての論文を書かれたことがあるそうです。歌川広重の浮世絵に名所江戸百景 猿わか町よるの景という作品があります。この月がいつ、どの方向に見えたかについて、絵に描かれた情報を手がかりに、分析を行ったそうです。(「浮世絵に描かれた月について–歌川広重版画の解析–」名古屋市科学館紀要第23号,pp 1-6(1997),樋口敬二、毛利勝廣)※記念写真中、ホワイトボードに映されている絵です。この月、実際よりも8倍大きく描かれているとのこと。でも、中秋の名月って、東の空低い位置にあるときは「盆のような」で、大きく感じますよね。違和感を感じさせない所は流石と感じました。

盛りだくさんの内容であっという間に1時間近く過ぎていました。全員で集合写真を撮って懇親会会場に移動しました。

3.懇親会

懇親会会場は「隠れ家酒場 酒武者 栄伏見店」でした。日曜休業だそうですが、KoMさんが交渉していただいた結果、貸切で使うことができました。飲み放題だったので、お酒をたくさん飲みたい方にはお得感のあるコースだったのではないかと思います。

HKさんの音頭で乾杯

懇親会の席では、ふたご座流星群をいつ見るかについて議論したところ、12月14日(金)の夜から見たいという意見が多かったので、14日から15日にかけて観望会を計画することになると思います。

その後は、各テーブルでそれぞれ懇親を深めました。
懇親会を含めると、集合から解散まで、約6時間の長丁場になりましたが、有意義な時間を過ごせたのではないでしょうか。

※KoM加筆

 

WEB会報10月号(2018.10.1公開 #36)

1 公式行事ほか(はれー倶楽部+天文クラブ)

(1)秋例会(10月)
日時 平成30年10月21日 午後2時30分集合(時間厳守)
場所 名古屋市科学館
・プラネタリウム テーマ:「渦巻く銀河」
・総会 ミニ講演会
・懇親会(場所未定)
申込期限 10月15日(月)
詳しくは「2018秋例会」をご覧下さい。
多数の参加をお待ちしております。

2 天文情報

秋の星座の季節になりました。秋は、明るい星が少なく、都会ではややさびしい印象になります。最接近から2ヶ月が過ぎ、火星もだんだん暗くなってきましたが、それでもマイナス1等級前後で、夜8時の空で一番明るい星の地位を保っています(※)。

(※)天文クラブ9月号機関紙(No.202)P22-23より。

その他の情報は「10月のほしぞら情報(国立天文台)」「今月の星空(アストロアーツ)」で

3 観望会・講演会など

(1)池ヶ平天文観測会
10月6日(土)・13日(土)
日時など詳しくは池ヶ平天文観測会で河合さんにご確認下さい。

4 新着記事、その他

9月以降の新着記事は次の3件です。

会員投稿  1件

天文ニュース 2件

はれーブログもご一読下さい。

———————————————————————————

次回行事、前回行事へのリンクははれー倶楽部トップページから。

月間予定はカレンダーで。

———————————————————————————

編集後記(又は雑感)

今年は、台風の当たり年のようです。この原稿も台風の風の音を気にしながら書いています。温暖化ガスによる気候変動が徐々に現実化してきたのだと思っています。

今後も台風の発生回数は増加傾向になるとされていますし、台風自体も大型化するようです。台風のため、8月23日の火星観望会も中止になり、上高地の宿泊観望会も中止になった※と聞いています。今後も、夏~秋の観望会は台風に影響される可能性が高くなりそうです。

そんな中、天候に影響されずに、星空を擬似体験できるのがプラネタリウムですが、最近のテクノロジーの進歩により、個人でプラネタリウムを所有することが可能になってきました。

続きを読む WEB会報10月号(2018.10.1公開 #36)

9月17日の市民観望会に参加しました。

8月23日の火星観望会で、80cm望遠鏡で火星が見れるのを楽しみにしていたのですが、残念ながら台風のため中止となってしまいました。そこで、急遽9月17日の市民観望会「火星と月を見る会」に申し込みました。

当選はしたものの、当日は曇り。参加者は120人ぐらいでしょうか。最初にプラネタリウムで火星についての解説があるのですが、その時にも、残念ながら外は曇りで星が見えないとのお知らせがありました。

7時過ぎから屋上の「星のひろば」に出て空を見上げたのですが、やはり雲が厚く星も月も見えませんでした。望遠鏡も地上の風景を見るように設置されています。

休憩室で撮影された火星の画像を見たりして過ごし、帰ろうかと思っていると、上空の空に少し雲の切れ間が見え、真上の空にはわずかに星も出てきたので、帰らずに少し待ってみました。しかし、肝心の南の空は厚い雲があり、月の光すら漏れてきません。

8時頃になると、時折、雲間から月の光が見えるようになり、西の空には雲の途切れているところがありそうに見えます。まだ30人以上の方が残っています。そこで、さらにもう少し粘ってみることにしました。

ALCの方たちも、8時頃から月と、真上に見える星を一生懸命導入して下さり、アルビレオと時折月が見えるようになりました。さらに、月が完全に見える状態になった時には拍手が起きました。

そして、終了15分前ぐらいには、土星が見え始め、これも急いで導入、そして終了間際の10分前ぐらいから火星が見え始め、星の広場では、月、アルビレオ、土星、火星と見ることができました。諦めず最後まで残って正解でした。

残念ながら、大口径の望遠鏡は、立ち上げに時間がかかるらしく、対応はできなかったようですが、ALCの方々のお陰で、楽しめる観望会になりました。

ishi

宇宙の寿命は今後1400億年以上

<要約>
東京大学 国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)をはじめとする国際チームが、すばる望遠鏡のHSC(ハイパー・シュプリーム・カム)の観測データから、宇宙の基本定数を、世界最高級の精度で測定することに成功したと発表した。
今回の研究とほかの観測結果と組み合わせると、少なくとも宇宙は今後1400億年は存続するという結論を得たとしている。

詳しくはマイナビニュースで

1400億年は無事であり続ける宇宙(マイナビニュース)

物理学的な理論はよくわかりませんが、宇宙の寿命は1400億年以上だそうです。現在の年齢が約140億年なので、その10倍以上になります。ビッグバンから変化を続ける宇宙は、いつかは寿命を迎えると思いますが、時間スケールが大きすぎて想像を超えています。

ishi

火星の砂嵐が終息

火星の砂嵐に終息の兆しが見えるそうです。
これで、火星の模様もはっきり見えるようになるかもしれません。

ishi

<以下ニュースの引用>

火星で発生中の大規模な砂嵐が、ようやく終息する兆しを見せている。米航空宇宙局(NASA)は2カ月以上、休眠状態が続いている無人探査車「オポチュニティ」との通信を復活させるための計画を発表した。

詳しくは次のリンクから

火星:史上最悪の砂嵐「3カ月ぶりに終息」探査機は復活するか?

WEB会報9月号(2018.9.3公開 #35)

1 公式行事ほか(はれー倶楽部+天文クラブ)

(1)天文クラブ例会(名古屋市科学館)
日時:9月27日(木)・9月28日(金)
宇宙空間を利用する 天文クラブ機関紙より)
上空 400km の実験室「国際宇宙ステーション」で、宇宙環境を利用した各種実験が行われています。タンパク質の高品質な結晶生成が新薬開発につながったり、オゾン層の変化を捉えたりと私たちの生活に恩恵をもたらしています。

(2)秋例会(10月)
日時 平成30年10月21日 午後2時30分集合(時間厳守)
場所 名古屋市科学館
・プラネタリウム テーマ:「渦巻く銀河」
・総会 ミニ講演会
・懇親会(場所未定)
申込期限 10月15日(月)
詳しくは「2018秋例会」をご覧下さい。

2 天文情報

毎日の星の位置を確認しやすくするため、トップページの下の方に「今日の星空」のリンクを追加しました。また、はれー倶楽部は、科学館天文クラブのサテライトクラブであることから、名古屋市科学館の「天文情報」のリンクも追加しましたので、活用して下さい。

金星は日没直後沈み、木星も西の空に移動し、早く沈むようになります。火星は南中が早くなり、観測しやすくなりますが、次第に遠ざかって小さくなります。

その他の情報は「9月のほしぞら情報(国立天文台)」「今月の星空(アストロアーツ)」で

3 観望会・講演会など

(1)池ヶ平天文観測会
9月8(土)、15日(土)
日時など詳しくは池ヶ平天文観測会で河合さんにご確認下さい。

(2)第129回福井教室
平成30年9月15日(土) 14時~16時
名古屋大学 理学部B館5階:B5講義室
(日程変更の可能性有り。こちらからご確認下さい)

4 新着記事、その他

7月27日観望会について、会員のY田H美さんよりお便りをいただきました。その日、Y田さん、A野さん、S藤(OG)さん3名で亀甲苑へ行かれたそうです。泊まり客は3名。空は真っ白で何も見えませんでしたが、おしゃべりに夢中。とても有意義な時間を過ごしましたとの事です。はれー倶楽部の会員さんには、メール以外の方法でしか連絡のとれない方もおみえです。色々な人がいるという事に配慮して観望会を行いたいと思います(KoM)。

8月以降の新着記事は次の5件です。

会員投稿 5件

はれーブログもご一読下さい。

———————————————————————————

次回行事、前回行事へのリンクははれー倶楽部トップページから。

月間予定はカレンダーで。

———————————————————————————

編集後記

8月になってから、時間のある時に何度か望遠鏡で火星を見てみました。一人で見て写真も撮らないので、手軽にセッティングできる経緯台で、特価で買ったセレストロンC8(口径20cm)を使っています。

250倍で火星を見ると、視直径は約1.5度になり、月の3倍の大きさになるはずです。しかし、体感としてはとても小さく感じられます。(詳しい計算は下の方にあります。)

写真は撮っていませんが、見え方と雰囲気は次のリンクとほぼ同じぐらいです。
木月火土(同倍率で撮ってみた)鹿角平天文台通信

8月の上中旬は台風が来るなど曇りの日も多く、たまに晴れてもシーイングも悪い上、砂嵐の影響もあるためか、火星表面の模様を確認することはできませんでした。
しかし、8月下旬の台風通過後の8月の28日と29日はシーイングが良く、21時半頃に見ると火星の表面の模様を確認することができました。砂嵐も少しずつ収まってきたのではないかと思います。

火星の大気は地球の1/100以下と言われていますが、NASAは火星ヘリコプターを開発しているそうです。1/100でも、大気は確かに存在していて、砂嵐という形で、その活動を地球からも観測できるということですね。

ishi

(望遠鏡の計算)
2016年2月の望遠鏡講演会によれば、口径をDcmとしたとき、
分解能=11.6/D(秒)
なので、分解能は約0.6秒、火星の直径を21秒として、火星を35×35画素相当の分解能で見ることができます。(シーイングが良好な場合)

倍率については
(上限)=20×D (倍)(惑星などを拡大して見る時)
(下限)=1.5×D(倍)(星雲などを低倍率で見る時)
適切な倍率は、最も条件が良い時で400倍が限界になります。
焦点距離が2000mmなので、8mmの接眼レンズで2000/8=250倍で見ることにしました。

これで見かけの視直径は、21秒×250=約1.5度になり、月(0.5度)の3倍になるはずですが、見た感じはとても小さく見えます。1.5度は1m先で2.5cm、50cm先で1.2cmに相当します。どちらかというと小さいものを近くで見ている感じです。

見る人の瞳径を4mmとすると、250倍は1000mmですが、口径は200mmなので、火星の見かけ面積当たりの明るさは1/25になります。小さく感じるのは、比べるものが無いことや、明るさの影響もあるのではないかと思います。

 

稲妻の連続写真

天文ネタではないのですが、少し珍しい稲妻の連続写真が撮れたので、天文に隣接した空のネタということで、アップします。

稲妻の連続写真(YouTube)

8月13日(月)の夜8時頃(名古屋市内)、遠方の西の空で何度も稲妻が見えたので、デジカメ(コンデジ)で連続写真に挑戦してみました。
下から上に複数の稲妻が伸びてゆく、少し変わった稲妻の撮影に成功しました。

天文ネタではありませんが、はれーホームページの「宇宙を見る」リンク集の「初めての天体望遠鏡選び」のステップアップ編に「気象に走る」というネタがあるので、これもアリかなと思い投稿させていただきました。

ishi